2015年8月31日 シャープを巡るJDIとホンハイの報道の読み方

先週末から、再び、シャープを巡る報道が出てきている。液晶を分社化して、JDIと組むとか、ホンハイが出資するとか、の話であり、数か月前に出た話の焼き直しのようである。しかし、以下の点から、事態は進展する可能性が出てきた。

 既に、決算説明会でもあったように、シャープ自体が、外野席より半年ずれて、危機意識を持ち、液晶分社化に真剣になってきたことだ。これが、メインバンクが最後通通帳を突き付けた可能性と、大西CFOが精査して過去も含め実態を把握したのだろう。http://www.circle-cross.com/2015/08/02/2015731-シャープ-ようやく液晶の現実を認識-だが時間の猶予はない/

 これまでは、シャープ側は、こうした報道に対して肯定も否定もしなかったが、今回は、公式コメントを出している。これは誰に対してだろうか。世間一般だろうか。こういう場合は、30年のアナリスト経験から、シャープが望む本命の相手に対して「二股をかけていない」というメッセージではないか、と想像する。

 では、半年前と比べ、シャープ自身が液晶の厳しさ等を認識した以外に、何か状況で大きく変わったかというと、液晶市況や中国景気の悪化だけではない。http://www.circle-cross.com/2015/07/30/2015729-東芝とシャープの行方-中国ハイテク覇権の中で/

それは実は、最近、ブログで書いているINCJと、ハプテッィクである。以下は、私の「妄想」かもしれず、会社側とは確認もないし、しようがない。そこは留意頂きたい。

革新するINCJ

INCJは、発足以来、トップが交代、次の10年に向けて大きく変わるだろう。当然、その中で、いずれEXITしなければいけない、ルネサス、JDI、そして東芝関連でもあるLG(ランディスギア)をどうするかが、大きな課題である。アベノミクスの成長のための矢として、これまでの延長線上で、考えるべきではないだろう。国内再編だけでなく、海外勢も含めた再編に関連することもありうるだろう。http://www.circle-cross.com/2015/08/25/2015822-産業革新機構の折り返し点の評価/

ハプテッィクモジュールを制するもの