2015年8月8日 日東電工~収益の多様化とNittoらしさ

通常通り1Q決算テレコンは決算集中日の731日であり82日の深夜に再生を聞いた。テレコンでは武内CFOIR板倉氏の説明の後、質疑。これまで、情報機能材料、偏光膜とITOの話題が大半だったが、テープや医薬などにも広がってきた。5月の中計説明会で関心を集めたクルマ向けモータ関連新製品はまだ先の発表のようだ。

1Q決算はまずまず

 1Q決算としては過去ピークを更新、728日の日経新聞憶測記事の230億円を大きく上回る265億円であった。主力のオプトロニクス(以下、オプト)部門では、スマホ関連やTV等の不安があったが凌ぎ、インダストリアルテープ(以下、テープ)部門やメディカル&メンブレン(以下M&M)部門が上ブレし、安定収益基盤が広がっている印象を受けた。テープ部門は、Nittoらしい得意で地道な生産性改善もあり、新型の両面粘着テープや、ヘッドライト向け多孔質膜(水を通さない空気は通す)などの効果もあり、営業利益率9%をこえ、また既にM&Mは期初の上期の営業利益計画を上まっている。