チップレットでFEOLとBEOLを分け並列生産するメリットのシミュレーション

 チップレットで、これまで一般には、あまり言及されていないが、並列生産による短TAT化は、大きなメリットであろう(小生は実装エレクトロニクス学会はじめ、あちこちで発表しており、専門家からも、概ね、面白いとの意見を頂いている)。最先端で低歩留まりのTr工程中心のFEOLと配線が中心のBEOLに分けると、全体の歩留まりは、あがる可能性もある。もちろん、設計コストや、チップレット化のコストはある。プラス面は、①歩留まり向上、②短TAT ③無駄な在庫なし、マイナス面(課題)はノード別設計できるか、そのコスト増であり、最大の課題はチップレットでの組立、検査の技術開発とコスト増である。問題は、FEOLBEOLを分けて、並列生産にした場合のコストメリットや業績に与える影響度合が実際どの位になるかである。

 そこで、下記の表に示すように、前提を置いて、シミュレーションを行った。