キオクシアが2月14日に上場後初の決算を発表した。早坂社長でなく、渡辺副社長が挨拶、研究開発成果や市況等につき説明した後、花澤CFOが決算説明を行った。
決算3Qは売上4000億円、Non-GAAPの営業利益1230億円と、ガイダンスの売上4300~4800億円(-10.6~-0.2%)、Non-GAAP営業利益980~1380億円(-41~-17%)のレンジ内であった。単価$ベースはq/qで1桁台前半下落、ビット増は1桁代前半の減少。EBITDA1998億円、Dep768億円、CAPEX578億円、R&Dは原価内197億円、SGA内133億円と分けての開示は画期的で初であろう。
なお、市況はスマホとPCの在庫調整はCY2025半ばまで継続、その後は10月のWin10サポート了やAI搭載PC増、中国政府補助金政策喚起。DC向けSSD強く、AIは学習向けに加え推論拡大。なお、2025年のビット増は10%台前半見込むようだ。
決算4Qガイダンスは売上3150~3450億円、Non-GAAP営業利益170~390億円、通期ガイダンスは、売上16744~17044億円、Non-GAAP営業利益4326~4546億円、為替153円想定である。
これは、3Q累計もそうだが、年間数字は、東芝から独立した2018年度以降で売上も利益も過去最高である。株価は上場後急騰、1兆円を超え、安定的に推移している。
次年度は不明だが、日経新聞では、花澤CFOの発言として、「市況回復は25年後半、需要に応じ生産調整していく」、「25年3月期の設備投資額を前期比25%減2300億円程度」の模様。むしろ長期の財務目線での計画が重要だろう。キオクシア、設備投資25%減 市況悪化受け生産調整 - 日本経済新聞