25日 5月 2025
2024年10月に東証グロース上場のAI議事録作成サービス主力である㈱オルツに売上高過大計上の可能性があるようだ。
25日 5月 2025
人事のマネジメントについて、人的資本の価値測定(要は適切な報酬)、転職や副業などのマッチング、そして働き方の中でテレワーク等をどう考えるか、が大きな論点である。人的資本の価値測定に関しては、以前から特にR&D人材の価値については、2019年から「R&Dマネジメント」の授業でR&Dコストの大きな部分を占める人件費について考察、人材が生む将来CFの現在価格を参考に、同種の人材データとの比較から求めるべきであると提案してきた。特に、高級人材はタレント芸能事務所的な管理になる。
23日 5月 2025
半導体の市況や産業動向について相反するようなニュースが相次いでいる。SIAが5月23日に発表した3月世界半導体販売額はy/y18.8%増の559億ドルだった。「在庫調整が一巡し、半導体販売の回復が続いている。米国では生成AI(人工知能)関連の需要も追い風になった。前年同月を上回るのは17カ月連続となった」。世界半導体販売額、17カ月連続増加 米国がけん引 -...
20日 5月 2025
国家安全保障に一つの形は民間での草の根的な文化交流である。2023年から延岡市の半導体デジタル協議会議長として、延岡の半導体デジタル関連産業強化に関与している。そこでは、台湾からの企業誘致や交流、学生や市民の交流、データセンタ建設である。その中で台湾との学生等の交流を優先して活動、具体的には台南の国立成功大学付属高級中学校と延岡工業高校の交流であり、2023年にはオンラインでの会議、2024年には延岡の関係者と台湾訪問を行った。今回この5月に先方が延岡を訪問、延岡工業高校生徒との交流は大変盛り上がったようで、言葉・文化の壁を越えた関係性ができあがったようだ。
17日 5月 2025
「シリコン・トライアングル」は、米台中が「シリコン・トライアングル」の中で結びついている中で、フーバー研究所とアジア・ソサエティのワーキンググループに属する、技術者、経済学者、軍事戦略家、産業関係者、地域政策など20名以上の専門家からなる作業部会が18か月にわたりによる検討をもとに、動的なグローバル半導体供給網について考察産業界の関係者、地域政策の議論を重ねた成果をまとめたものである。チップス法の背景の理解や日本の半導体政策の上でも参考になる。英語しかなく、日本語訳の本も専門性が高いため出版されないかもしれない。トランプ2.0でかなり変わるだろうが、それでも参考になるだろう。Silicon Triangle: The United States, Taiwan, China, and Global Semiconductor Security: Diamond, Larry, Ellis, James O., Schell, Orville: 9780817926151: Amazon.com: Books
17日 5月 2025
90年代からの世界のフラット化の流れの中で、自由貿易も進み、それは、金融市場も同様であった。時価総額拡大のため、海外投資家、アクティビストであれ、中国であれ、日本株に投資してもらおうという動きは、小泉政権で加速化し、村上ファンドなどアクティビストの課題はあったが、変わらなかった。さらに、伊藤レポートの中で、金融庁主導で進められた。しかし、米中摩擦の中で、機微な国家安全保障に関わる技術を持つ企業については、外為法を改訂して対応した。そして、トランプ2.0による関税強化で貿易について自由は制限された。しかし金融市場はまだ自由でフラットである。米はCFIUSで制限をかけているが、JSRなど、日本はMBOで対応する例が出始めた。今後は、貿易市場、金融市場について、国家安全保障の視点、経済メリット、投資家や国民雇用など目線から、フラット度合、自由度合について再考する必要がある。 縦軸に時価総額、横軸に国家安全保障の重要性(すなわちハイテク保有がある価値ある企業)をとると、おおよそ4象限であり、本来は左下から右上に相関し、左上は課題評価だが、それを利用してM&A、右上は更なる価値向上、左下は経済的視点から手を打つべきである。
17日 5月 2025
最近、論理的とは何か、倫理的とは何か、哲学的な話題に関し、MOTのグラデュエーションペーパー審査、学問分野間の考え方に差異、NEDOや大河内記等賞等の評価基準、アカデミアvs企業、ファンドと企業、カーボンニュートラルを巡る南北問題、日本の先行きに関して、世代間の対立、またトランプ2.0の関税問題、米中摩擦、ロシアとウクライナや中東問題、そして、AIの仕組み、AI倫理など全てが再考すべき時に来ている。渡邊雅子氏の論理的思考とは何か (岩波新書)、苫野一徳氏の愛 (講談社現代新書)、等もそういう視点からの話題である。因果推論のパールとルービンの前提も同様であり、量子力学が分かりにくいのもそうである。ただ、これらの著書は、主として、欧米と日本せいぜい中国あるいは中東位であり、不思議とアフリカの話題は無い。アフリカは暗黒大陸と言われたがが、哲学や論理、倫理感。文化についても暗黒のようだ。歴史的にも人類の起源はアフリカであり、人口も大きくなる等、重要であるにも関わらず、アフリカの文化や論理を知ることは、欧米との対比の上で重要である。
15日 5月 2025
この4月から熊本大学工学部の1年生に「半導体企業入門」という講義を受け持っている。本来90分×15回だが片方向の座学ではなく双方向の議論や演習を入れるため、MOTのように180分×8回にしてもらった。これまでも、全学講義や講義の一部をゲストスピーカーとして学部生に教えたことはあったが、多くは3-4年であり、1年生に1科目全体を受け持つの始めてである。考えてみれば、子供より若く、Z世代より若い世代である。また、隔週で対面とオンラインで行うため、内容ややり方を工夫した。
10日 5月 2025
トランプ2.0のインパクトに関して日本にある意見に、「トランプだけの異常な考えであり、彼が引退すれば元の自由貿易に戻る、それゆえ、しばらく、のらりくらりと誤魔化しておけば何とかなる」というものがある。しかし、これは危険な楽観論であろう。...
08日 5月 2025
隔週で熊本への新幹線での往復での楽しみは、作業や仕事(メールチェック、資料作成、執筆など)に疲れた時に、車窓を眺めながらの読書だ。ややジャンルの異なる本を数冊、パラレルに読むことにしている。連休中は、仕事関係の「Silicon Triangle: The United States, Taiwan, China, and Global Semiconductor Security(2Hoover Inst Pr 2023/10/1英語版 Larry...