2016年6月14日 ニチコンの決算説明会(5月24日)の印象

 

決算説明会(524)に参加、説明者は、代表取締役社長COOの吉田氏、IR担当の近野常務も出席、なお、510日に発表済。例年、説明会は、決算集中を避けるため、少し過ぎてから、アナリスト協会で行われるのが恒例。前半は、業績の説明を淡々と、後半は、中長期の経営方針だが、技術や製品説明が多い。HPには配布資料は開示されず、配布される資料も、業績についてごく簡単なもの。説明会の後半は、スライドのみであり、フォローするのが大変である。また、質疑の時間は非常に短く、二人程度、数問が限界である。ただ、個別取材では、丁寧に対応がある。

 

ニチコン、日本ケミコンは、前職のファンド時代からの付き合いであるが、結果的に、日本ケミコンは、スモールミーティング数回のみ、ニチコンは、説明会と個別取材など20-30回と差がついた。当時、IR体制は、日本ケミコンの方が整っていた面もあり優良企業だったが、業績が厳しかったニチコンの方が、パワー系が多く、モジュールへの展開もあり、興味がわき、継続的にフォローしていた。

 

ニチコンとケミコン

 

 アルミ電解コンデンサ大手として、日本ケミコンとシェアを二分。売上や利益など業績動向も同傾向だが、多くの面で異なる。この両社の二社比較において、今後、電子部品メーカーの進化論がどうなるか興味深い。

 

業績は円高で増収減益