富士通研究所(川崎)の見学会(9月20日)に参加

 

92013時半~16時半に開催された川崎の㈱富士通研究所の説明・見学会に参加した。昨年は10月だったが、今年は早い開催、残念ながら15時に都内で所用があり、プレゼン途中で中座、後半の講演や展示見学ができなかった。マスコミ合同で、多数参加。13時半過ぎ~1410分、佐々木社長がR&D戦略についてプレゼン質疑、その後、重要な研究成果の新規発表が2件、10分ずつ、今回、京都賞受賞に輝いたHEMT発明者である三村名誉フェローによる特別講演、その後、プレゼン会場を出て、14時半過ぎから16時半まで見学会という例年のパターンである。

 

佐々木社長プレゼン

 

 佐々木社長のプレゼンは、昨年度と同様だが、今回、富士通グループの中計目標であるOpm10%以上、海外売上50%以上に、どう貢献するか、という視点が強調された。

 

新発表とHEMTに関する三村氏の記念講演

 

 注目新発表では、堀江取締役の「デジタルアニーラ」、岡本氏(人工知能研所長代理の「Deep Tensorとナレッジグラフの融合による説明可能なAI」、であった 三村氏の発明はノーベル賞級であり、過去に富士通だけでなく、世界に発展に貢献しているが、その多くが、現在の富士通のドメインから外れている。提携で、事業モデル的に工夫できるのではないか。

 

展示

 

展示は、昨年16テーマから14テーマ、新発表やAIに関するもの、HEMT関連、以外は、大きな技術トレンド別に展示、サービスオリエンテッドコネクションが3件、コアフロントネットワークフュージョンが3件、セキュリティ、応用と分類され分かり易い。5G無線に関心があった。個人的には、厚木系のハードや材料等の展示を増やしてほしい。

 

R&D戦略

 

 富士通のR&D戦略の特徴は従来から、研究開発の独立性を維持するため、別組織としていることである。同様の例として、ホンダがある。

 

中期では、独立上場もありうる

 私見だが、オープンイノベーション化の中で、様々なビジネスモデルが可能になり、研究所そのものの価値がつく。上場という手段もあろう。