ニコンの決算説明会に参加〜研究開発費の議論

 

牛田社長、岡CFO、質疑は、萩原氏、御給氏が対応、FPDの村松氏は欠席。リストラ段階から成長段階へ。ROE8%を持続的に維持。

 

業績は上ブレ、一段落から成長へ

 

 業績は2017年度が売上72007170億円、OP530562億円、NP300347億円、精機が、SPEが健闘で上ブレ、半導体露光は黒字化。デジカメは下ブレ。精機で前受金が大幅増で、FCF改善。

 

 2018年度は売上7450億円、OP700億円、NP600億円、精機はFPDが牽引、半導体も堅調、固定費削減効果も大きい。

 

R&Dは成長性や資本コスト、目標ROEから適正か?

 

 会社計画のR&D8%から9%へ。

 

ここに、筆者が考案した、若林のR&Dと割引率に関する恒等式命題(検証中)を当てはまると、

 

(1+R&D(1+割引率)=λ(1+成長率)(1+ROE、λ=1

 

<左辺はイノベーションに対するリスクテイク、右辺は、利益拡大の目標を示す> において、R&D9%、割引率7%ROE8%は明示されているから、成長率が8%だとすると成立する。8%成長が3年続けば、売上はかつての1兆円規模となる。すなわち、(1+0.09)(1+0.07)(1+0.05)(1+0.08) が成立する。

 

 しかしながら、セグメント別には、精機と映像で違和感がある。端的にいえば、精機が低く、映像が高すぎる。産機もやや高い。共用部門はもっと大きくてよい。