JDIの迷走が続く

 

JDIの迷走が、師走の最後まで続いている。

 

12月に入り、約6億円を着服して、その後、自殺した経理担当の元幹部から「過去の決算で不適切な会計処理を行っていた」との連絡があり、特別調査委員会を設けた。

 

 他方、1212日には、独立系資産運用会社の「いちごアセット」から最大900億円を調達することで基本合意(ただし、SUWAグループから31日に資金が無かった場合)と報道され、JDI社長からも、ポジティブなコメントが公表された。https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL12HTG_S9A211C1000000/

 

次いで13日には、アップルのサプライチェーンの取引先の事業会社(EMSのウィストロンの模様)と総額5千万ドル支援の受入れ、車載ディスプレィ分野等での協業で基本合意と発表。アップルからも、白山工場の生産設備を一部購入検討と報道。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53331560T11C19A2TJ1000/

 

そして、1224日には、特別調査委員会(JDI執行役員も参加)は、累計100億円程度の過大な在庫を資産計上していた疑いがあると発表した。今後は、外部専門家のみで構成する第三者委員会に変更、詳細を調べることが公表された。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53743660U9A221C1000000/

 

さらに、1227日には、日経等が、アップル・シャープと、白山工場売却、金額は800900億円、等と報道された。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53866730X21C19A2000000/

 

このように、日替わりメニューのように、報道が相次ぎ、状況が二転三転しており、混迷を深めている。いちごアセットにしても、条件付きであり、シャープも慎重な姿勢を表明、金額の800900億円だけは妙に一致しているが、ANDなのかORなのかが不明。