その後のコロナ予測

ついに、年末31日には、都内で1300人を超える陽性者を出した。Xマスから1週間後、年末年始の帰省もあり、検査が増えたとの見方もあるが、陽性率も10%を超えた。

下図が年末までの数字を入れた、ソルバーロジスティック曲線による20213月末まで予測であるが、収束する気配はない。秋口までは、よくフィットしてきた予想曲線(下左図は日本全体、下右図は東京都)だが、その後は、全く乖離してしまっている。

 

これは、すなわち、ロジスティック曲線の前提となる、モデル、微分方程式が違っているということであり、限界値Kが無いというこだろう。これは、ゴンペルツ曲線などのモデルでも同様であり、更に言えば、SIRモデル等の前提が違うということっではないか。一時は、色々、複雑、精緻に見える疫学モデルが、論文で提示され、有効そうな事例もあったが、最近は、あまりないのもそういうことかもしれない。

 

 そもそも、こうしたモデルであれ、AIであれ、過去のデータを元に、そのパターンから、将来を予測するわけだが、このウィルスが、まさに、われわれを攪乱するかのように、過去のデータが参考にならないようなランダムな感染拡大をするのなら、予想のしようがない。それゆえに、GoogleAI予測も今、一つ、なのかもしれない。

 

 データの新世紀に、人類は、誠に厄介な相手を突き付けられたかのようだ。