スキルという言葉~和魂洋才、ノウハウ

MOTを通じて、最近の社会人と接していると、スキルという言葉が好きなようだ。政府が取り上げている、リスキリング、という表現もこれを象徴している。要は、少し前の生涯学習のようなことだ。

 しかし、どうも、中身を見ると、どうも、狭く直ぐ役に立ちそうなテクニックやノウハウが多い。知識や知見とも違う。多くの社会人学生も、そういうことへのニーズが強い。

 本当に必要なのは、幅広い教養や、一見、直ぐには役に立たない理論や考え方と思う。実際に、そういう科目を入れると関心は示すし、人気度も高い。ただ、数年前に、常識だった、歴史や文化の話が、殆ど知らないようだ。

 他方で、スマホのせいか、直近の溢れる雑多な情報というか、タイトル、横文字のキーワードは詳しい。また、常に、ロジック重視なのか、細かい重箱の隅をつつくような議論は好きである。もちろん、最終段階では、ロジックは重要である。