列島改造での交通網と情報通信網の違い

「デジタル日本列島進化論」で、日本列島改造論を総括した。角栄は。過疎化対策として、新幹線や高速道路網により、東京集中から地方に人口を還流することが狙いだったが、産業の高度化やソフト化、また、ストロー効果もあり、反って東京に集中した。

デジタル列島進化論で、情報通信網を築いても、ストロー効果等が同様であれば、同様に、再び、東京への集中が進む可能性がある。

そこで、考察すべきは、交通網と情報通信網の本質的な差異は何か、である。NTTIOWNを先導する川島氏によれば、交通網は固定的だが、情報通信網は、トラフィック変化や、時間帯により、柔軟に構成を変えられる、という。また、交通網は、運ばれる主体は、どちらかに一つだが、情報通信網では、両方に存在できる点も大きな差だろう。

更に、考察すべきは、ネットワーク科学的に、交通網と情報通信網がどうであるかだ。