役所の産業政策と金融政策の財布

世界中で、国家と市場の関係、あるいは、官と民の役割が変わってきている。地球環境や安全保障に関わる課題や、巨額な資金が必要な課題は、一企業では難しい。GAFAなどの巨大企業は、資金的な能力はあるかも知れないが、利益優先の方向性や独占により、社会的課題解決どころか、マイナス面もある。

 まさに半導体は、国家同士の知恵とカネの出し合いの競争になっている。先日は、JSRJIC傘下の動きもあり、政府や役所が、産業政策、あるいは、金融政策において、どこから、カネが出てくるのかについて、触れてみたい。役人ではないため、誤解があるかもしれないが、御容赦願いたい。

 最近、兆円クラスの資金も出ている経産省では、NEDO資金がある。これまでは、技術開発中心であり、数百億円程度であったが、工場建設など社会実装にも使えるようになったのが大きい。