短TATで稼働率が落ちるが、それをカバーするに必要な値上げは

 Rapidusの成功の鍵は短TATである。それは、前工程での生産だけでなく、設計から後工程、そして経営判断、キャッシュフロー回収(CCC)Albanyからの技術移転など、全てである。設計では、シリコンコンパイラから、オープンAIも最大限活用しなければならない。オープンEDAセンターをLSTCで考えることも必要だろう。

 

 前工程での短TATにおいて重要なことは、稼働率をフルにしないことである。技術的に短TATを実現すると、これまで日本では、DRAMMCUに代表される標準品の工場が多かったこともあり、また、装置を有効活用すべく、フル稼働にしていた。このため、見かけ上、1年間のコストは下がったが、結果、在庫を積み、シリコンサイクルの中で、評価損となり、数年のレンジで見れば、マイナス面も多かった。