為替水準に見る歴史の隠喩

「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」という。ここ数年の為替、インフレ、労働、東西対立などが、日本列島改造論が書かれた1970年代を想起する。不幸にもロシアによるウクライナ侵略は長引いている。イスラエルのハマス侵攻も起きてしまったが、1973年の第四次中東戦争を想起する。国内に目を向ければ、円安は150円を突破、インフレもあり、賃金上昇が追いつかない。海外への出稼ぎまで出てきた。海外でも労働争議が増えているが、ストライキも久しぶりに起きた。カーボンニュートラルだけでなく環境問題も再浮上している。こうした諸々が50年前の相似形の中である。上昇トレンドと下降トレンドで異なるが歴史は繰り返す。