若林秀樹の「辛口市場主義」 200728

日の丸半導体、天下分け目の正念場

半導体の“VISTA不況”を復活へのチャンスに変えられるか

「ウィンドウズVISTA」の発売前後から半導体の価格が急落している。日本メーカーはリスクを取って復活のチャンスとせよ...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2007119

米国発デジタルショックに備えよ

デジタル景気は総仕上げの年に、“その次”を狙って米国が動く

5年間も続いた「デジタル景気」はそろそろ総仕上げの時期を迎えるが、“その次”へのシナリオが見えない。手詰まり感が深まる中、やはり米国が動き始めた。競争のルールと枠組みを書き換えようとしているのだ...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006112

知られざるヘッジファンドの舞台裏

実は「ローリスク、ハイリターン」、米国では淘汰の時代へ

ヘッジファンドの実態はあまり知られていない。日本は揺籃期にあるが、米国では淘汰の時代に入りつつある。その舞台裏を明かそう…...

デジタル大融合〜発展へのロードマップ〜 2006111

多様性の吸収力が勝敗のカギ Wintelも日本の家電11社体制も曲がり角

デジタル産業の未来と進化

半導体をはじめとするハードウエア技術が急速に進歩し、ブロードバンドによる通信環境が国策として強化される状況にあって、通信と放送は限りなく接近している。世界の中で日本の企業が競争力を持つには何が必要か。「規格」と「標準化」の問題はどうとらえればよいか。通信と放送の「融合」という変革期にあたって、4 人のリーダーに聞いた。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 20061020

骨太アナリストはどこに消えた?

かつて暗黒大陸を開拓した職人芸は時代の遺物に

アナリストの投資判断が株価に与える影響は大きいが、かつてほどではない。謎に包まれた企業の収益構造を解き明かそうという気概に満ちたアナリストは減った…...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006913

上場企業3900社、実は大半が“暗黒大陸”

株式上場企業は投資家に対して様々な経営情報を公開している透明性の高い会社だというのが建前だが、実は大半が手つかずでほったらかしの“暗黒大陸”のようなものである。...

NBニュース 200698

「20年に1度の産業構造の変化が迫る」

2006東京国際デジタル会議の「デジタル産業の未来と進化」から

2006東京国際デジタル会議の「デジタル産業の未来と進化」と題したセッションでは、2010年までのデジタル産業を取り巻く環境の変化と、それに対する備えについて議論がなされた。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006821

企業はスッピンでは歩かない

あなたの身近にもある“粉飾決算”

証券アナリストの研修テキストには「粉飾決算」の項目がある。アナリストの卵の頃、東京証券取引所に上場する大企業でもそうした違法行為が少なからず行われていると教えられて驚いた。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006726

ハイテク産業から見たゼロ金利解除

デジタルは緩やかな下り坂

ハイテク市況は2005年10−12月から2006年1−3月くらいがピークで、現在は緩やかな調整局面を迎えている――。過去数カ月を総括したうえでの実感である。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 200675

アナリストの寿命は15

「相場の予想師」と言うと語弊があるが、証券アナリストという職業が現代の株式市場に与える影響力は大きい。その職業寿命は、体感的に長くても15年というところ。才能と努力も大切だが、運と勇気がモノをいう世界である。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006621

ファンドだって技術立国を支えている!

前回、村上ファンド事件に関連して、コメントを書いたところ、いくつかの有益なコメントを頂いた。いずれどこかで、書きたいとは思っていたが、そろそろ、自分がなぜ、理工系出身なのにアナリストの道を選び、アナリストを辞めてヘッジファンドの世界に入ったかについても記しておきたい。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006615

村上ファンドの罪、赤字無配上場企業の罪

ライブドアの堀江貴文前社長に続いて、M&Aコンサルティング(通称、村上ファンド)の村上世彰前代表の逮捕――。下げ止まらぬ株式市場。ここぞとばかりに、「金儲け至上主義はけしからん」、「規制緩和は行き過ぎだった」「だから株やファンドは危険だ」などの大合唱だ。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006529

アナリスト――華麗にして苛酷な商売

超高給で引き抜かれ、株式市場や事業会社に影響力をもち、メディアにも登場する華麗な職業。アナリストというのはとてもオイシイ商売と思っている人がいたとしたら、現実はかなり違う。高給で遇されるスターアナリストはほんの一握りに過ぎない。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006517

日本と台湾にある「ハイテク時差」の恐怖

ゴールデンウイークを挟んで大手電機メーカーの四半期決算が次々に発表された。印象を簡潔に表現するなら、「高まりつつある投資家やアナリストからの期待感をさらに上回るようなサプライズはなかった。ただ、今のところ、何とか増益基調が順調に続いていることだけは確認できた」というところだ。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 200652

アナリスト残酷物語――人気ランキングに振り回された10

証券アナリストにとって、春は“ソワソワ”の季節である。毎年、3月末から4月にかけて、インスティテューショナル・インベスター(I.I)誌や日経金融新聞によるアナリストランキングが発表されるからだ。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 2006418

東大で電子工学の人気が急落中

あるニュースが、エレクトロニクス業界関係者にショックを与えている。東京大学の進学振分け、通称「進振り」での異変だ。工学部の学科の中で、「電気電子」の志願者ボーダラインが最低水準に落ち込んだのである。...

若林秀樹の「辛口市場主義」 200643

キヤノン経営の真価を問う― ―電機・家電の低収益性を突き放せるか?

3月10日、キヤノンの投資家アナリスト向け経営説明会に出席した。複写機やプリンターといった主力事業で圧倒的ナンバーワンの座を確保し、さらにオフィスやホーム領域などへの多角化を進め、現在の売上高3兆7000億円、営業利益5830円(営業利益率15%)、当期利益3841億円を、2010年には売上高5兆5000億円、営業利益率20%、当期利益5500億円にするという。...

水野博泰のTech Frontier「話題潜行」 20051212

ある人気アナリストの苦悩と転身

人気ランキングで何年間もトップクラスの座を守ってきたアナリストが、突然、アナリストであることをやめた。若林秀樹氏。前職はみずほ証券チーフアナリスト、長く電機、半導体、エレクトロニクスを担当した。セルサイドに身を置きながらも冷徹な分析で電機再編を迫るこわもての若林氏は、大手電機メーカー各社の財務担当役員やIR(投資家向け広