2021年4~6月はこちら


パナソニックのBYと日立のGLのM&A比較

パナソニックと日立のM&Aは、ほぼ同じタイミングで1兆円弱という同程度の買収金額、対象もIT企業であり、売上もほぼ1000億円やEBITDA20%強も同様であるが、よく見ると、ITと言っても、位置づけや目的は異なり、PMI体制も異なり、成否に関して、興味深い比較ができる。

 

日立に軍配か

 

PMIは企業文化

 

 

M&Aの狙い~日立はLUMADAのピース、パナソニックはLUMADA相当のPF

 

 

M&Aの評価スキーム

続きを読む

ソニーの決算説明会(4月28日)~IFRSシフトとR&D急増

ソニーの決算説明会が428日にオンラインで開催、プレゼンは十時CFO、質疑はゲームや半導体、第四次中計の目標に関するものが多い。なお、2021年度から、これまでのUS-GAAPからIFRSへ移行。

業績は過去最高、利益1兆円クラブ入り

 

R&D大幅増だが

 

 

セグメント別ROIC

 

 

中期の評価は調整後EBITDA

続きを読む

ウイルス時代のPC

二つのウイルスがPCを変える。コロナ禍の巣篭り需要やテレワークでPC需要は大きく伸びた。他方、テレワークとなると、コンピュータウイルスの脅威も増える。

 

世界は2020年コロナ禍で好調、国内2019年急増はWindows7サポート修了とGIGAスクール特需

 

GIGAスクール構想とChromeシェアアップ

 

 

ウイルス対応もあり、よりレジリエンスなPC

続きを読む

ランキングとレーティング、計測における主観と客観

人生はランキングやレーティングとは無縁でいられない。物心ついたころから、学校での成績、スポーツ、友人関係の評判、入試ランキング、入試合否レーティング、仕事でも、アナリストランキング、株式のレーティング、人事評価でもランキング、アカデミックでも大学ランキング、ゼミ人気ランキング、ネット社会では、日々、フォロワーランキング、「いいね!」数ランキングと無間地獄だ。これらが精神的なものなら気にしなければいいが、実際には、収入や地位にも影響する。また、日々の検索でも、ランキングは重要になってきており、生物の性としてのマウンティング志向もあり、人間はランキングの奴隷だ。

 

計測工学

 

「ランキング」ペーテル著

 

指数の虜になるな

 

ランキングをアップさせる戦略

 

 

ダニング-クルーガ―効果

続きを読む

日立の決算説明会 GlobalLogic買収

日立の決算説明会および2021中計進捗発表会が428日にオンラインで、マスコミと投資家アナリスト合同で開催された。なお、去る41日には、GlobalLogic買収の説明会もあり、併せて記したい。決算説明会は、河村CFOなど、中計発表会は東原CEOがプレゼン。質疑は、決算に絡んでIT動向とLUMADAについて、また、M&Aに絡んで、日立金属売却、残る日立建機をどうするか、更に、GlobalLogic買収とシナジーや今後のあるべき姿に関するものが多かった。東原CEOは、業績結果に自信もあり、明確に断言も多かった。国際経営水準という意味では、海外の社外役員も多く、他の総合電機と大きく水をあけた印象だ。

 

業績~ITが好調、子会社は不振

 

あるべき姿とポートフォリオ

 

 

LUMADA

 

 

 

 

M&Aの評価

続きを読む

オムロン決算説明会(4月27日)

オムロンの決算説明会がオンラインで開催、山田社長より、決算と長期ビジョンVG2020振り返りと次期長期ビジョンの方向性などプレゼン後、質疑は大上氏、竹田氏など。今回、長期ビジョンに関連して、2011年度と2020年度の経営比較が分かり易く、進化が明らかだった。

業績

2020年度業績は売上6555億円、OP625億円、NP433億円、全セグメントで上ブレ、鉄道向けが苦戦のSSB以外は増益。IAB4Q中華圏回復大、GP率も過去最高の45.5%

2021年度は売上7000億円、OP700億円、NP480億円、ROIC8%強。全セグメントで増収増益へ。IABは、自動車はEV、デジタルでは半導体、食品等では脱プラスチック、HCBでは血圧計と遠隔診療を強化。半導体不足はある程度織り込み、慎重なようだ。

 

長期ビジョンの方向性

続きを読む

パナソニックのブルーヨンダー社M&A説明会(4月23日)

パナソニックによるブルーヨンダー(以下、BY)M&A説明会が423日オンラインで開催、楠見CEOCNS社の樋口氏、原田氏、梅田CFOがプレゼンと質疑。マスコミ中心でアナリスト投資家は無し。不思議だったのは、BY側のインセンティブや、Amazonも含めGAFA、更にSAPやオラクルとの競合についての質問や議論が無かった。

BY社概要

 BY社は1985年創業のJDA社だが、その後、SCM関連のプロバイダをM&Aにより拡大、リテールの店舗POS、商品計画、カテゴリーマネジメント、店舗補充、消費財や食品、2010年以降は、ハイテクや倉庫管理、また2018年には旧BYを買収、AI技術を導入。2020年の売上10億$、調整後EBITDA246mil$、従業員5545名、小売り中心に3000社の顧客を持つ。

 

Luminate コントロールタワー

 

M&Aの意義とシナジー

 

M&A経緯

 

M&Aの評価

 

 

経営重心分析

続きを読む

NTTがIOWNで富士通と提携(4月26日)~6G電電ファミリー再興、昨6月のNECに続き

NTTIOWN構想で富士通との提携を426日に発表、オンラインで視聴した。今回はマスコミのみで、投資家アナリストからの質疑は無し。

 具体的には、以下の3点である。

 

 

6G時代に不可欠な国内ファウンドリ

 

電電公社とDD(デジタルデータ)公社?

 

 

続きを読む

富士通の決算および経営方針説明会(28日オンライン)

富士通の決算および経営方針発表会オンライン視聴した。冒頭に、時田社長が黒シャツ姿で、パーパス、エコ、DX、データドリブン、非財務指標、お客様NPS、エンゲージメント、トラストを連発、それも、経産省や東証と同じベクトルで時代の流れに乗って、好調な決算、OP20年ぶり最高益であれば、文句はない。続いて、CFOが手堅く詳細な説明、質疑は業績が中心。

 

時代の流れと国策にのる模範生

 

業績の実態は横ばい

 

 

 

真価が問われる2021年度は5GDX

続きを読む

村田製作所の決算オンライン説明会

村田の通期決算説明会が28日オンラインで開催、参加した。プレゼンは、IR担当、質疑応答は、中島社長、竹村常務、市況や業績の細部に関するものが多い。プレゼン資料は同様だが、決算短信で、よりROICを強調した開示となった。また、長年、IRや財務のトップであった竹村氏が退任。この12年で経営層は一変した。

 

業績は上ブレ、2021年度は慎重

 業績は2020年度の売上1.571.63兆円、OP29003132億円、NP21602371億円、ROIC18.5%、計画比で売上4%弱、OP8%と大きく上ブレ。なお、前期の貴金属売却益反動減、コンポーネントの減損反動増、みなとみらいのコストアップが特殊要因である。

4Qに懸念されたスマホ調整なく、クルマ市場部品取り込みの動きあったため。受注4Q5162億円とMLCCが強く、モジュールは減を打ち消し、高水準、受注残4343億円は過去最高であった。CAPEX1967億円は建屋もあり多め、Dep1431億円、R&D1017億円。

計画2021年度は、売上1.66兆円、OP3200億円、NP2400億円、ROIC17.9%、CAPEX1600億円、Dep1480億円、R&D1040億円。CAPEXが建屋等は無く実態は横ばい、内容はMLCCのキャパ10%、高周波、インダクタと電地など。

 

アプリケーション別、結果スマホはプラスだった

 

モジュール苦戦

 

 

MLCCバブルか

 

 

課題の電池は赤字継続、メトロサークは

 

 

さすが村田だが、課題事業は続く

続きを読む

アンリツ決算と新中計

アンリツ決算および中計GLP2023の説明会にテレコン参加、久しぶりに質問もした。決算は窪田CFOGLP2023は濱田社長、T&M事業は島氏、PQA事業は新美氏、今回は5Gの最新動向の説明はなかった。質疑は決算およびGLP2023の業績数字関係が多かった。

業績

 業績2020年度は、受注1076億円、売上11001059億円、OP190197億円、NP145161億円、T&M4Q売上未達だが、コロナ禍影響で国内投資が慎重になったため。受注大幅増は、5G開発需要とデータセンタ投資活発化。

 2021年度計画は、売上1140億円、OP205億円、NP162億円、引き続き、T&M5Gインフラ投資とデータセンタが牽引。

中計GLP2023

 中計GLP2023では、5Gピークの2023年度の売上1400億円、OP270億円、NP200億円、ROE15%。さらに、2030年度には売上2000億円を目指す。

 

過去のように、xG一巡後に業績が急減するようなボラティリティが高い企業ではなく、M&Aやビジネスモデル変革で、ボラティリティが小さく安定成長を目指す。

続きを読む

NIDEC説明会とCEO交替

422日にオンラインで決算説明会が開催され、また前後してCEO交替が発表された。プレゼンは永守会長と関社長から簡潔に数分、大半は質疑応答、殆どがEV関連とトップ交替についてであった。

決算は、2020年度は、売上1.6兆円、OP1600億円、NP1220億円、FCF1186億円は過去最高。CAPEX889億円、Dep968億円、R&D673億円。セグメント別年間では、精密小型、家電商業産業が牽引、車載は微減、2021年度見込みは、売上1.7兆円、OP1800億円、NP1400億円、CAPEX1300億円、Dep950億円、R&D850億円は高水準。

2022年度売上2兆円、さらに10兆円企業に向け、車載などポートフォリオ転換と人事制度改革。EVトラクションモータは2025250万台、2030年度1000万台へ。新中計は見直し発表するようだ。

 

トップ体制

 

 

足元の景況感

 

車載、EV戦略~オープンプラットフォーム

 

M&Aについて

 

 

見落とされた議論

続きを読む

想定外を考慮せずユーザー目線がないDX

世の中は、常に想定外であり、マニュアルや教科書通りではない、社会実装をタイミングよく行うことが不可欠だ。しかし、少なくとも、日本で接したITサービスは、想定内、マニュアル通りでしかなく、タイミングを考慮していない。これは、銀行などのサイトも同様である。あまりに宣伝が多すぎ、必要な情報の部分が画面で少なすぎる。

 これまでの経験で、優れているのは、金融でよく使うブルンバーグである。金融なので当然だが、24時間対応であり、対応が早く、UIに優れて、どんどん、ユーザーニーズを取り込み、進化するし、顧客対応力も優れている。さすが、世界でデファクトスタンダードになっただけのことはある。

 

 日本でも、シニア向けも含め、DXを進めるためには、24時間対応、想定外対応、ユーザー目線だろう。

続きを読む

黒船の前に天災と民衆暴動

コロナ禍は、変異型で第4派を迎え、大阪中心に厳しさを増しており、医療崩壊に入ったと言わざるを得ない。識者の発言では、医療崩壊どころか社会崩壊だ。インドでは暴動が起きている。日本でも、後進国並みに、ワクチン接種は大幅に遅れているのに、オリンピックは強行しそうであり、素人ながら大丈夫かと思う。

企業倒産も増え、中小店舗などは廃業、リストラ、若者の就職難、ワクチン接種もできず、色々な病気や救急患者入院もできない、過大な犠牲と負担が現場の医療関係者に押し付けられる、その中で、政治家や役所ではルールを破っている、という状況がこれ以上続けば、日本でも、暴動が起きかねない。若者やサラリーマンの公園での宴会騒ぎは、その前兆かもしれない。

日本は、これまで、「黒船」でしか変わらないというが、歴史的には、その前に、天災が続き、一揆など暴動が起きている。明治維新の前の「えじゃないか」騒動もそうだろう。その意味では、「黒船」は、トリガーであり、その前に、改革のマグマは溜まっているとみなすべきだろう。

 

海外では、死者数では大戦なみであり、出生数も減れば、人口ピラミッドにも影響を与える規模になる。そうした歪みは、社会に時間差で影響する。婚姻数や家族関係、出世、進学もそうだ。しばしば、大戦の結果、世界の構図や枠組みは変わるが、それは、多数の犠牲の結果でもあり、人口ピラミッドの歪みの影響とも絡む。

続きを読む

東芝を巡る騒動と車谷氏退任、そして米中台湾

東芝を巡り、CVCだけなく、ベインや、KKRなども登場、CVCはベインと組み、JICや、DBJにも参加呼びかけなどのリーク報道が相次ぎ、数年前の東芝メディカルや、シャープを巡る買収合戦を彷彿とさせる。

 その後、車谷氏が辞任、再び、綱川氏が復帰するという決着になり、事実は不明だが、これまでの経緯を見ると、車谷氏が、アクティビスト封じのために、CVCと連携した動き(あるいは、もとから、こうしたシナリオで、CVCから送りこまれた、との見方さえできる)ということなのだろう。

やはりキオクシアではないか

 

訪米に絡んで

 

 

株主は本来「もの言う」のが権利で義務

続きを読む

MBOを巡る議論~経営文化重心の適合性を

ここ数年、親子上場の問題もあり、MBOによる上場廃止が増えている。東芝に対する唐突なCVC社の提案も、そうだ。

MBOのメリットとデメリットと実態

 

若林ゼミの三上論文「再成長型MBOのメタモルフォーゼ戦略について」

 

経営文化重心が企業とファンドで適合性があるか

 

新生東芝のMBO是非

 そうした観点で、現在の東芝のMBOを考えると、事業ポートフォリオは、リスクが低く、固有周期が長い重電などが主であり、常識的に考えれば、CVC等のファンドと経営文化重心において、適合性があるとは思えない。また、MBOでは有効なポートフォリオ入替やリストラも、既に実行済であり、更なる企業価値向上の妙案があるとも思えない。

続きを読む

実装力の欠如

 大学に来ると、大学教授という人種、特に文系がそうなのかもしれないが、実装力あるいは、実装に向けての想像力、妄想力の域ではないが、欠如している方が多いように思う。逆に、当然といえば、当然だが、技術系、製造業が多いMOT学生や事務方、あと理系教授は、実装力がある。

 イノベーションも、社会実装できてこそ、である。政府が出すソサイエティナントカ、コロナ対策もそうだが、実装力が問題になる。実装力は行動力や、具体的に誰がやるか、リーダーシップもある。日経でも重要性を書いている。

[社説]社会に実装してこそイノベーションだ :日本経済新聞 (nikkei.com)

 理科大の総合研究院に、自分が研究部門長となった新部門の名を「技術経営金融工学社会実装研究部門(略称FESI)」としたのは、実装の重要性を強調したかったからである。

続きを読む

コモン話題がない令和

学生は、ファーウェイの話題、M&Aの話題、企業業績動向は、ニュースとしてではなく、仕事の延長線上や仲間うちのSNSで認識するのだろう。スマホでチェックするのはYahooニュースや、NewsPicksが多いというが、そうであれば、ニュースの上位に来るには、自身が検索、関心があるのが上位に来るため、全体的コモンの話題が無いのだ。

昭和の時代は、TVの視聴率も高く、スポーツはプロ野球か相撲位だった。まず朝起きて、あるいは電車で、日経新聞を読んで、共通の話題があり、挨拶替わりが、日経1面の記事や、私の履歴書、ややインテリは経済教室や朝日新聞の天声人語、あるいは昨夜のプロ野球や大河ドラマと言ったところで、そこから商談が進んだりしたものだ。おそらく、金融系と銀座クラブと経営者層は、未だに、日経新聞かもしれないが、40代以下は、ごく仲間うちのローカルな話題か、たまたま、会社の上司や社長が啓蒙された知的な話題が共通の話題のようだ。

新聞やTVニュースでは、閲覧や視聴順位が決まっており、電子版でも、PC画面なら、俯瞰性があり、その日のニュースを全体的に把握できる。しかし、スマホ系では、ニュースが入れ替わり立ち替わり変わる上、ニュースか広告か読み物か娯楽動画か、不明な場合も多く、ユーザーにより、類似傾向のものが多くなり、ますます、ニュースが個人毎に個別になる。

 

つまり、今日ほど、国民に、共通のニュースや話題(コモン話題)が無い時代はないだろう。それでも、コロナ禍以前は、リアルな場での会話などで、重要ニュースが判別できたが、テレワークでオンラインになると、ますます、コモン話題が無くなる。別の言い方をすれば、サイロ化と縦割り化が進んでいる。

続きを読む

中国の民主的企業へのアドバイス~NY上場を

 米中摩擦の中で、さすがに、ファーウェイ等、中国企業も困惑しているようだ。こうした状況を打破するには、中国の政策転換、特に、人権問題を改め、台湾海峡の緊張緩和が必須だろうが、それは、民間企業のできることではない。その中で、もし、状況打破の機会があるとすれば、アドバイスはNY上場だろう。昨日、滴滴(なお、上記の企業ではない)NY上場を検討していると報道され、いささか驚いた。

中国・滴滴出行、米国上場へ 企業価値7兆円超か  :日本経済新聞 (nikkei.com)

続きを読む

東芝とキオクシアを巡る争奪戦

先週あたりから、東芝関連の買収提案報道が相次いでいる。CVCによる東芝買収だけでなく、東芝の持分法対象であるキオクシアに対し、WD、マイクロン、それぞれが、3兆円の買収提案である。

 

 キオクシアに関しては、長年、連携しているWDとの関係を絶つことは難しく、数年前の再燃になり、サムスンとの差が拡大してしまう。マイクロンは、DRAMがあり、NAND一本足打法のキオクシアにとっては、プラスだが、このWDとの関係が難しい。他方、WD3兆円で買収できるかというと、B/Sが弱く、大きな課題である。キオクシアの企業価値は、NANDの市況に応じ、概ね、1~3兆円だが、成長プレミアムがつくと、それ以上だろう。現在のタイト感や、ベインが手放すには、3兆円というのは妥当なところだ。成長プレミアムだけでなく、一部の先端ラインを、准最先端のファウンドリに改造できれば、NAND市況悪化の場合の稼働率低下を回避でき、企業価値レンジは切りあがるだろう。一番いいのは、キオクシア、WD、マイクロンの3社統合であり、この日米連合なら、シェアで、サムスンを超え、韓国を上回り、地政学リスクにも対応できる。もっとも、3社統合は、ガバナンスが難しく、みずほ、や、ジャパンディスプレイなど、悪いケースが多い。これに近いのが、マイクロンがWDを買収するという案であり、これなら、事実上、3社統合になる。マイクロンCEOSanjayは、元サンディスク(WD)でもあり、キオクシアやNAND事業への理解力もある。

続きを読む

東芝がCVC傘下で上場廃止か

日経報道によると、英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズによる買収提案による非公開化を検討するようだ。

東芝に買収提案、英投資ファンドなど 2兆円超で非公開化  :日本経済新聞 (nikkei.com)

CVC3割程度のプレミアムを提示、他の投資ファンドなどに参加呼びかけ検討し、経産省などとの調整も始める。6日時点の東芝の時価総額は1.7兆円で、3割のプレミアムを付けてTOBが成立すると買収総額は2.3兆円程度。

車谷社長がCVCにいただけに、株主対策かと思うが、あれほど銀行や役所に、お世話になって上場維持しただけに、難しい印象。改正外為法もあり、中国などに再売却されないか不安もある。

また、MBOとなっても、上場と非上場で、どちらが、ガバナンスが効いて、改革が進むかは、企業文化次第だが、東芝の場合は、疑問である。解体されて、バラバラに売られるだけの気もする。

続きを読む

人間は環境変化で60歳を超えても変わる

60歳は還暦というし、理工系の能力は30過ぎがピークというから、人間の能力は、徐々に退化し、60歳以上は、衰えるものだと思っていた。流石に進化はしていないが、劣化もしていないというのは、自身の劣化による自己認識不足かもしれないが、それでも環境変化に変化対応はしているようだ。

かつては、パラレルに仕事を進めるのが苦手だったし、そう自覚していた。

続きを読む

備あれば憂いなし~半導体サプライチェーンの別からの視点

 米中ハイテク摩擦は、20192020年前半は、5G分野を中心に、急速に力をつけてきた、ファーウェイを巡り、その締め付け、いわば「ファーウェイなど中国ハイテク企業への攻め」が中心だったが、2020年後半からは、地政学リスクに備えたサプライチェーン改革という「万が一の事態に備えた守り」の段階に入ってきたように、感じる。

 

連日の米中摩擦に関する半導体に関するニュースも、これまではファーウェイと傘下のハイシリコンなどに関するものが多かったが、最近は、ファウンドリのTSMCばかりだ。

続きを読む

連日の半導体のニュース~事故や火事も多い

 1980年代から、半導体業界をフォローしているが、日米摩擦の時も含め、これほど、連日、半導体がマスコミに取り上げられたことはないだろう。政府なども、米中摩擦やサプライチェーンで強調しているのだろうが、国民に半導体の重要性が周知されるのは喜ばしい。

 

他方、その中で、目立つのが、火事であり、これは、半導体の注目もあるが、実際に多発しているのだろう。世界では、報道されただけで、昨年3月のサムスンから、10月のAKM宮崎、3月のルネサス那珂、この4月のTSMC4件あり、被害が大きな印象だ。

続きを読む