ルネサスは、旧ルネサステクノロジー(日立と三菱電機)、旧NECエレクロニクスの時代からフォロー、必ず決算IR資料をチェックしてきたが、経営が安定した2023年からは少し疎かにしていた。2013年にオムロンから作田氏がCEOとして、INCJから柴田氏がCFOとして入社、ファブライトに切替、車載に傾注、特に柴田氏が2019年にCEOとなってから、米ファブレス半導体メーカーの定石といえるM&Aを重視、そのため会計基準を変えたことで業績は改善した。
しか、2022年頃からパワー半導体を強化した。2022年5月に甲府工場を300mmのパワー半導体専用ラインとして再稼働、IGBT等の量産体制整備、2024年1月トランスフォーム社(GaNパワー半導体)買収、2023年には、ウルフスピードと提携し、SiCウェハを150mm/200mmで将来にわたり安定供給のため10年契約と20億ドルの前払い保証をした。