カテゴリ:2023年10~12月



31日 12月 2023
安倍総理が凶弾に倒れ、アベノミクスを支えた黒田日銀総裁も退任、安部派も「政治とカネを巡る問題」で混乱、政治空白の中で、比較的フリーハンドとなった、植田日銀の方向性に注目が集まる。...
31日 12月 2023
 今年もあと僅かになったが、来年は、MOTの教員になって8年、来年度の修了も含め、84人(主査を最後に共同ゼミの相方にお願いした方も含む)のグラデュエーションペーパーを見て、副査その他も含めると100人近い社会人学生に深く関わってきた。大多数は企業派遣であり、入学前から、背景も含め関係があり、一般学生は1年次から授業を多く取るなど関係が深い場合が多い。もちろん、ゼミ以外の学生も、重要であり、企業派遣の方や、個性的、優秀な学生など記憶に残る方も多い。ただ、グラデュエーションペーパー指導では、個別指導も、かなりの時間かけて完成するので、ゼミ生は格別だ。 その中で、MOT教員の喜びは、三つだ。これは、社会人学生ゆえであり、ゼミで指導してこそのものだろう。
31日 12月 2023
数学は論理思考を養うと言われるが、図形の問題で補助線を思いつく思考プロセスは「論理的」に説明できるだろうか。...
31日 12月 2023
2023年度は、MOT3.0で新科目を立ち上げた。組織と人事、グローバルイノベーションマクロ文化論、イノベーションエコシステム、新規事業戦略、イノベーションを創る人事戦略、技術経営ビジネスプロセスマネジメント、イノベーションを生む財務戦略である。このうち、組織と人事やイノベーションを創る人事戦略は、以前から人事系の授業が欲しいとの学生や企業からの宿題であるが、何とか好評のようだ。新規事業戦略は、従来からあった新規事業開発論をスタートアップにしたが、やはり日本においての新規事業は違う面も多く始めたが、好評であった。グローバルイノベーション文化は、以前あったイノベーションを生む文化から、よりグローバルな知見にフォーカスし、外国人のゲストを招いて始めたが大好評だった。イノベーションを生む財務戦略は、会計制度とイノベーションの関係など、より実践的な内容で、メインは田村教授にお願いしたが、現役CFOやPEファンドの経験者を呼び、これも好評だった。  上記で、イノベーションエコシステム、技術経営ビジネスプロセスマネジメントは、やや、他と趣が異なり、いわば、ゼミに準じた、より高度で実践的な内容となっている。MOTのグラデュエーションペーパーのテーマは、特に最近、要はR&Dのエコシステムや、ビジネスプロセスやナラティブ、プロセスエコノミーに関するものが多い。
30日 12月 2023
ユーミンの歌「未来は霧の中に」ではないが、かつて、「科学も夢を見ていた」時代があった。1970年代、アポロ11号月面着陸、原子力、人工頭脳、等々、そのピークは、大阪万博だったか。  未来予測が華やかなりし頃、必ず登場したのが、核融合である。1970年頃の未来予測では「2000年に実用化」とあった。しかし、既に2023年も終わり、実用化は遠い。...
30日 12月 2023
24年は、日本の半導体産業にとって、短期と中長期で「底」を確認しつつも、特に競争力回復については、世界に向け、その実証をすべき年になるだろう。また、台湾有事リスクが高まる中で、Rapidusの離陸やデータセンタ整備。更にIOWNなど光電融合実装が更に急がれる。もはや、Rapidusも国内データセンタも日本のためだけでなく、西側諸国の重要インフラであり、光電融合は量子コンピュータのサプライチェーンになるからだ。世界が混迷を極める中で、日本の半導体産業の存在意義が問われ、貢献が期待される。米中対立の状況では、もはや中国は世界のハイテク拠点となりえず、半導体も台湾ファウンドリへの依存は難しく、Rapidus立上げが急がれる。データセンタの拠点も西側諸国の中で一番西側に位置する日本の地理的利点が生きる。再生可能エネルギーが豊富で海底ケーブルで将来の北極海ルートを踏まえると北海道は世界のデータセンタの拠点にもなる。これは、九州なども同様だ。日本のハイテクインフラは西側諸国、GAFAMやファブレス企業のインフラにもなりうる。 2024年は景気も競争力も底を確認する
26日 12月 2023
例年、理科大では12月になると、大学側から教員「ランキング」が各教員に通達される。研究、教育、貢献および全体合計で、論文数など(数だけでなく、有名学会誌の査読掲載など質も)、授業数(時間数だけでなく、新科目創出など)、委員会やマスコミ出演など貢献(質も評価)の3項目と全体が、客観的な基準で点数化され評価される。個人の点数と全体の分布表が示され、凡その順位は分かる。
25日 12月 2023
科学技術が社会をどう変えてきたか、については、多くの書籍や先行研究がある。最近では、チャットGPTなど生成系AIが、人間の仕事をどう変えるかなど、マスコミでは議論が盛んである。古くは、鉄砲の登場が戦争を変え、石炭から石油さらに原子力も、無線や化学も同様であり、最近では、半導体とコンピューティング、インターネットである。まさに、社会やビジネスを変えてこそ、イノベーションである。電子デバイスでも、半導体でなく、真空管のままであれば、これほどまでに、情報化は起こらなかったし、ノイマン型アーキテクチャの登場で、ハードとソフトが分離した。 ビジネスモデルとテクノロジーの関係はどうだろうか。
24日 12月 2023
経産省やNEDOだけでなく、総務省や文科省、さらに地方自治体などの政策に直接間接に触れる機会が増えた。有識者や委員だけではなく、逆に、コンサルを通して、有識者としてヒヤリング対象になる場合も多く、有識者委員などで利害関係的にどうかと思う以外は、可能な範囲で対応している。もちろん、一切、謝金などは受け取らない。
22日 12月 2023
専門職大学院ではあるが、大学という組織に7年いて、つくづく大学組織が社会実装に不向きだと理解した。大学では、教育と研究が最優先され、それ以外は会議などの運営というマネジメントがある。...

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