2015年7月29日 基本に戻るには単独決算の有報

世の中が連結決算主体になって久しい。もう短信も連結のみであり、説明会のプレゼン資料もそうだ。単独について質問するのは配当余地くらいのものである。

 しかし、日本では、単独決算は基本であり、有報では、大昔と同様に、眺めることができ、懐かしい、製造原価明細書もある。 そして、たまには、いろいろ発見もあり面白い。

 東芝不正会計事件では、2011年度あたりの有報単独を見ると、163ページの未収入金に、取引先一覧に東芝国際調達台湾社、とあり約1070億円、また165ページの買掛金には、同様に東芝国際調達台湾社、約3070億円、とあり、第三者委員会でのパソコンのからくりの一端を垣間見れる。当時はパソコンの年間売上は70008000億円であり異常であることがわかる。

 また、別の会社、業界再編で統合されたある会社で、