2015年7月31日 日本電気硝子~多角化順調、底は脱したが

90年代に液晶業界の調査でガラスメーカーも訪問したが、多く面談し、工場見学もしたのはコーニング、あるいは旧NHテクノグラス、であり、日本電気硝子や旭硝子は、それほど多くないし、工場見学の機会も無かった。また、アナリストとしても、当然、担当外であった。前職の運用会社からは、できる限り決算説明会は参加し、個別取材も数回あったが、累積で20回程度であろう。

説明会は7319時半より。同社のIRは思想と一貫性がある。予想に関してはレンジで示している。なお、前期から決算期を3月から12月に変更した。資料も説明会の質疑も充実、IR取材も丁寧である。同じガラス業界で、少なくともIRにおいては旭硝子に比べ大きく差をつけている。

かつて日本電気硝子は、CRT向け硝子の雄であり、そこから液晶用に転換したが、ここ数年は厳しく、またPDP向けも終焉になり、電子部品、ファイバー、医用などに多角化して成長機会を探っている。