2015年8月8日 ニコン~根っこの力を探る

要約と結論

露光機とデジカメが注目されがちだが、ニコンという樹の「根っこ」の力は、新規事業創出力である。創業100周年のポートフォリオの推移は20年毎に屋台骨が変わっており、ダイナミックだ。この10年間、露光機もデジカメも、経営重心で「ジャパンストライクゾーン」から外れてきたことがここ数年の業績低迷の一因だろうが、底は脱した。次の100年に向けて、インスツルメント、メディカル等が離陸するが、むしろメガネやレンズ、人工網膜等に期待したい。

1.もうすぐ創業100周年

2.デジカメと露光機

3.デジカメ底打ち、久しぶりに上方修正で転換点

4.経営重心から見たニコン

5.関心はデジカメや露光機ではなく、ニコンの「根っこの力」は何か

6.メガネもレンズもスマホ以上の成長市場

7.経営重心30年の変化と次の100年へ