2015年10月27日 芝浦メカトロニクスの決算説明会

102715時半~16時半、藤田社長、道嶋氏らが出席、藤田社長より30分の説明、質疑は道嶋氏も対応。決算集中日だったが多数の参加者、質問も10問弱。

IRは、上期下期の説明会には社長以下出席、資料も充実しており、特に液晶関係の設備投資動向把握には有益である。工場見学も随時実施あるが、大船なので行きやすく、取材も随時、詳細な議論ができ、継続性信頼性も高い。説明会日程も早い方だ。このため、業績不振の時も含めファンが多く期待も高く、なお参加者が多い。

 新生、芝浦メカトロニクス誕生以来、セルサイド時代に約10年担当し、レポートも書き、かつての徳田、東芝精機にも訪問、ファンド時代にもフォローを続けていたので誕生前からいえば20年以上、累計Inputは数百、工場見学なども数回参加した。

東芝とNidecの再編で誕生

東芝と日本電産の事業再編により、角元社長のもと、モーター中心の重電メーカーから、ハイテク関連のインフラ提供メーカーへと変貌。すなわち、旧芝浦製作所はモーターなどの電動機器を日本電産に譲渡、また、旧徳田製作所や、東芝のレーザー、メカトロ部門も結集されており、東芝グループの製造装置関係が集約されて誕生した。

生産技術に定評のある東芝グループで、長年培ってきたコア技術(精密メカトロニクス、真空、洗浄、成膜、接合、レーザなど)を結集して、フラットパネルディスプレイ、半導体、メディアデバイス、電子部品、電池用向けに機器やサービスを提供するハイテク企業である。液晶パネル用の洗浄装置、TAB実装など製造装置で世界トップ級の他、半導体製造装置、その他の自動機器(リチウムイオン二次電池など)、および自動販売機がある。

再編以来、液晶産業の高成長と共に、成長、液晶製造装置におけるAMATとして期待され韓国や台湾の旺盛な液晶設備投資を背景に、二代目の奥原氏時代、2004年度には過去最高益を達成。その後は、液晶設備投資の低迷やリーマンショックもあり、何度か赤字転落、特に2012年はリストラもあり、売上はピーク比半減以下の304億円まで低下と苦戦が続いた。その後、液晶だけでなく半導体を強化、東芝以外にも広げた。