2015年11月3日 NRIの文化と野村證券の文化

先に、NRIの経営重心を総合電機と比較して述べた。まだイメージの段階であり、検証が必要である。http://www.circle-cross.com/2015/10/26/20151024-nriの決算説明会と祝50周年と中期vision2022/

 経営重心は、企業や事業部の文化(事業を通して組織や構成員に根付く)を示すものもある。そこで、これまた印象だが、NRI10年所属し、また野村証券の方々とも交流する中で、経営重心的に、文化を比較してみたい。この場合は、横軸は、電機メーカーなどと同様だが、縦軸が曖昧である。カウントできる固有桁数の代わりに流動性(売買高でもいいかもしれないが)、あるいは量の文化か質の文化か、と言えるかもしれない。

 アナリストは、四半期決算や営業からのプレッシャや短期投資家の影響もあり、現在は短期志向になってしまったが、もともとは、半期おきの年間予想で3期位の予想が主であり、景気サイクルの3-4年をこなして一人前で、担当替えや転勤もあった。それゆえ、3年くらいが固有周期だろう。コンサルは短いものから長いものまで多様だが、2-5年位、アナリストよりは、担当が長い印象で、顧客と長い付き合いのように思う。さらにいわゆるシンクタンク的な政策研究があり、これは5年、10年である。ボリュームについては難しいが、アナリストの方が、レポートを量産しなければいけない。コンサルタントの方が、量より質であり、また、プロジェクト単位も大きい。つまり、固有桁数の逆数であるプロジェクト規模をレポートの頁数で考えると、アナリストレポートは、12頁から平均5~10頁、長くても50頁だが、コンサルは最低で50頁、数頁が普通である。それゆえ、桁数は、12桁違う。旧NCCは、同様には比較できないが、むしろ総合電機のNECや富士通と比べると、コンサルよりは、桁数が多いように思う。また周期は3-5年だろう。

いずれにせよ、NRIは、アナリスト、システム部隊も含め、1-5年、桁数1-4くらいで、中期志向、ある程度、質の文化だろう。