2015年11月6日 オムロンの本社直轄事業

去る1029日に決算後のスモール会議、昨日のミネビアの説明会をうけ、オムロンについて補足したい。

 スモールでは会社側からIAB中心に月次動向がグラフで示され、9月までのところは、特に波乱はない。日本ではクルマで案件遅れがあり、SPEがやや弱い程度。米はFA堅調で課題のオイルガスが悪いが年間の80億円の影響は予定通りの模様。アジアは横ばい、韓インドは好調、タイ弱い。中国もほぼ横ばいであった。

 質疑は、下方修正の原因となった本社直轄事業のバックライトと、ソーラー関連に集中した。

BL事業は、売上が650400億円、数十億円の黒字から赤字転落と推定する。会社側は、期ずれ、リスク分散でアップル依存度を下げ中国スマホを増やしたが、その中国が不振とされた。しかし、ミネビアとの状況の差や下方修正額の大きさから、むしろ立ち上げ遅れの可能性もあるだろう。

ソーラーについては、売上450325億円、減額ながら数10億円の黒字と推定する。もともと厳しく見ていた上に、変動対応力がついていた。

なお、本社直轄事業には、最近黒字となったBL、ソーラ以外に、MEMSUPSがあり併せて数10億円の赤字継続である。

中期の売上9000億円、OP900億円は不変だが、再度、ROICに基づき一つ一つの事業を見直しようだが、コアであり、競争力強化のIABに絞り込み、これら本社直轄は見直しになるだろう。