2015年11月16日 5Gの波に技術は先行しても置き去りの日本メーカー

グローバルで通信機業界の再編が進んでいるが、5Gを意識したものだろう。20154月に、ノキアはアルカテルを156億€(2兆円)で買収することを発表したが、7月にはECの承認も得て、2016年前半の統合を目指している。また、先週、119日には、シスコとエリクソンが研究開発で包括的な提携をすると発表した。背景は、5Gでの巨額な研究開発費である。5Gの市場で生き残るためには、下記に示すように、一声、50億€、約7000億円、売上も200億€、約3兆円が必要のようであり、世界は、シスコ+エリクソン、ノキア・アルカテル・ルーセント、ファーウェイの3極に集約されそうだ。日本は、5Gの研究開発や標準化では、NTTドコモが中心にリードしているが、NEC、富士通は、売上規模、研究開発費でも劣勢である。富士通は、構造改革の件では、この世界の再編の中で、どこかとグルーピングすることも期待していたが、現状ではまだない。仮に、ドコモを加えても、開発費は、遠く及ばない。