2015年12月2日 シャープの前途と急がれる統廃合

シャープの足元が待ったなしの中、メインバンク主導で工場再編が急である。既に本社を、ニトリに売却、田辺ビルはNTT都市開発、また、新本社を天理奈良に移す他、堺の遊休土地を大和ハウスに売却など報道が相次いでいる。INCJから出資を受け前提で「御化粧」でB/Sを整え、準備をしているのかもしれない。

液晶では、亀山第2工場で、価格が3260ドル割れとキャシュコスト割れとなり稼働中止となっていたTV用一部パネルの生産を早期に終了、稼働大幅低下の三重工場からスマホ向けパネルの一部移管を検討。三重工場では第3ラインでは円形など様々な形に加工できる「フリーフォームディスプレイ」等のクルマ用パネルの生産を増やすようだ。三重工場では、すでに第1ラインを3月に閉鎖。スマホ向け三重第3ラインは稼働率1-2割の状況で、一部モデルを亀山第2工場に移すようだ。上期決算説明会では、今期の液晶のOP赤字は300億円だが、500億円以上にはなるだろう。

さらに、TVは亀山と栃木だが集約化が急がれよう。またケータイ生産の広島も、中国メーカーでも売却先があれば、急がないといけない。年末に向けて、ギリギリである。JDIOLED化で急展開、シャープどころではなくなってきた。