2015年12月2日 日経ビジネスの「リーク」東芝原発64基計画問題

日経ビジネスがまた東芝についてリークと称して、先日の説明会で出された64基の計画が社内でも無理だとしていたのに問題だというように報じている。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/120100165/

この記事はアンフェアだと思う。東芝の説明会資料では、WECの見方が、64基だとしながらも、東芝連結の前提では、46基と慎重な見方に変えている。また永久成長率も、WEC2.5%だったのを0%にしている。つまり、想像するに、内部の議論を踏まえ、3割減らしている。この事実を、日経ビジネスは指摘していない。

なお、私自身は、46基でも、人的リソースもあり、キャパ的に容易ではない。また、60年という超長期の事業は民間の経営重心固有周期を超えており(それどころか国家に周期をも超えているかもしれない)、その中で、コストオーバーランの問題、核廃棄や安全保障の問題もある。それゆえ、原発は、民間レベルですべき事業ではなく、日立、MHI、アレバ、東電など含め、世界原発公社でも作るべきだと思う。COP21で世界が環境問題に取り組んでいるが、同様に世界で中国やインドなども巻き込みながら推進すべきテーマだろう。

もちろん、東芝の社内メールがこのように、出てくる東芝の管理体制などは問題(昔から脇の甘さはあるが)であると思う。