さる11月27日に日本電子の決算説明会に参加した。決算発表は11月11日であり、集中日を避けた配慮。上期については、10月26日に上方修正しており、ほぼ数字は同様だが更に上ブレ、売上465億円、OP17→17.6億円、NP11→13億円。参加者は、そこそこ。質疑は20分、私も含め3名。
栗原社長プレゼン要旨
栗原社長のプレゼンでは、セグメント別の事業動向、富士レビオ関連の新製品が今期20台から来期は80~100台に期待のようだ。
全体では、サービス事業の進展で収益性改善など。特に、新製品開発で、ユニット化により、短納期化、インストレーション時間を半減、ケーブル本数削減、故障率も半減、等でコスト低下を進めつつある点が注目された。
中計については、配布資料にない図が示され、具体数値はないが、2018年にむけ、NMRなど既存製品のシェアアップ、アフター市場強化、横串、オープンイノベーション、新規分野では、3Dプリンタなどがキーワード。
業績は据え置きだが強含み
通期は今回も据え置かれたが、セグメントの中身が変更されている。また全体でも原価が650→643億円に下がり、研究開発費がその分63→70億円に上方修正。上期はサービス改善とユニット化効果。
理化学 売上750→730億円、OP66→58億円:TEMが競合の値下げ攻勢で収益悪化
産業 売上90→ 90億円、OP 9→12億円:IMSが1台在庫販売、1台は来期へ
医用 売上210→230億円、OP28→35億円:好調、下期は新製品立上費用など慎重
分析機器の市場環境は、TEMやNMRは縮小傾向で、補正予算期待はあるが、市場は120台/年から70~80台/年に、欧米も同様。他方、新興国は成長、中国では大型予算化で期待。