2015年12月9日 シャープが液晶を分社しINCJが出資~日経報道

日経新聞によると、シャープが液晶事業を分社、そこにINCJが出資する模様。報道だけでは、まだ、ホンハイとの関係や、利益相反、独禁法の話も不明。銀行とINCJまたホンハイとも協議はするのだろう。この半年、大騒ぎして、春先の話に戻ったのかという?堂々巡りである。半年前当時は、液晶事業の価値5000億円、自己資本2000億円で、半分以上をINCJという話だったが、シャープ側は過半数にこだわっていた。しかし、今は、2000億円はおろか、1000億円くらいの価値であり、さらに、JDIも、余裕がないだろう。おそらく、しばらくJDIはおいといて、INCJが出資だけして、JDIとの合併は先にするのだろう。まず、JOLEDとシャープを一緒にするのではないか?ただ、OLED分野では、JOLEDだろうが、JDIだろうが、韓国勢にかなり先を越されている。銀行の遅い決断が、数千億円を無駄にしたともいえる。

また、最近、報道はないが、忘れてはいけないのが堺の存在である。まだシャープの持分、テリーゴー氏の持分がある。INCJやメインバンクも、そこでは、テリーゴー氏と話し合いが必要。他方、ホンハイはLTPS工場を決定したのでLTPOに変えられるとはいえ、いろいろ考えている可能性もあろう。この堺の持分を、テリーゴー氏、ホンハイがとるのか、シャープが買い戻すのか。このままアモでいくか、LTPS化するか、LTPOIGZOか、液晶からOLEDにするか。また、CFメーカーの出資分がどうなるか。これもややこしい方程式を解かないといけない。

 

http://www.circle-cross.com/2015/04/05/201545-注目されるシャープの行方-その5-ついに産業革新機構名乗り/