2016年9月2日 共和電業~歪ゲージの老舗、センサーメーカーなのに感度が鈍い

 

921011時の上期決算説明会に参加し、質問した。なお決算は89日に発表済み。プレゼンは、20153月から社長就任の館野氏、出席は、星会長、田中常務。丁寧なプレゼンだったが、50分強だったので、殆ど質問時間がなく、私も含め2名だったが、もっと質問したい方はいたのではないか。

 

共和電業は歪ゲージの老舗で国内トップメーカーであり、東証1部は2000年だが、昭和44年に二部上場なので、25年ほど前、NRI時代にフォローしていたことがあり、調布の本社に訪問したことを覚えている。セルサイド時代は、だいぶ空白があいたが、ファンド時代に説明会に参加した。累計で5-10回程度のINPUTである。

 

この25年は変化がなかったが、激変のIOT時代に感度が心配

 

最高益は直近の201512月期のOP19億円だが、25年前に既に、売上水準は単独ながら130150億円前後、OP10億円前後であり、この25年間、殆ど赤字もないのは立派であるが、安定的とはいえ、利益成長もなく、売上構成も不変だった。ある意味、ハイテク分野で、珍しい幸せな会社であろう。

 

IOT時代、あるいは橋梁等公共インフラの老朽化の中で、歪ゲージも含めセンサの需要は増え、広がっており大きなチャンスである。ここ数年の好業績も、その反映だろうが、他方で、IOT時代では、他のセンサとの競合もあり、センサの使い方も変わってこよう。

 

業績は堅調ではあるが

 

上期業績は売上8476億円、OP109億円、通期は売上169162億円、OP2117億円に下方修正。第5次中計では、2017年度は売上179億円、OP22.5億円、2018年度は売上200億円、OP25.5億円。なお、第4次中計では、2015年度売上163億円、OP17.5億円だったが、売上157億円、OP19億円は立派だ。ちなみに25年前に、単独だが、中期の目標は、売上200億円、経常利益15億円であった。