2016年9月22日 iPhone7発売後のハイテク市況~概ね吉報だが一部不安も、パネルは大型中小型共に逼迫

 

iPhone7発表後2週間、発売1週間を経て、市況や評判等が明らかになってきた。主観的だがiPhoneファンの家族の意見(732GB、+でない)では、①ホームボタンは慣れれば気にならない(触った感じでは物足りない)、②防水は嬉しいが風呂で使うようなことはない(実験は断られた)、③デザインは角ばっている方が「らしくて」良かった、④イヤホンは面倒で差したまま、⑤デュアルカメラはそれ程でもない(一眼ユーザーだからか、映った感じは違いわからず)、⑥メモリサイズも32GBで許容範囲、である。

 

CY2016年の出荷は8000万台前後だが部品と歩留まり次第

 

 CY2016出荷は、8月頃は9000~9100万台(770-80%、+が20-30%)A10チップで8000万台との情報、直前では部品不足で7100~7200万台、更に防水対策による歩留まり低下から6800万台との見方も出ていた。A10チップも7000万台との見方もありTSMCも警戒していたようだ。

 

 しかし、発表後は、出足好調から、8000万台を超えるとの見方も出ているようであり、部品供給や歩留まり次第となりそうだ。前評判と異なり、ファンにとっては待望だった面もあり、機能面で優れており、また、サムスンのギャラクシーノート7の電池爆発の影響もあるだろう。

 

LCDパネルが、スマホ向けTV向け共にタイト化、値上がりへ

 

デバイスでは、パネルの不足感が強い。中国スマホメーカーがOLED採用を進めようとしたものの、上位メーカーでも、調達が確保できず、薄型でOLEDとサイズ等がコンパチのLCDに需要が殺到している。

全体的にデバイスはタイト

 

 OLEDLCD以外もデバイスは概ねタイトだ。ただ年末にかけ、サプライチェーンが全般に混乱しており、見極めが難しい。

 

8月の月次は各社過去最高

 

 こうした状況を受け、特にiPhone7/7+発売前であり当然ではあるが、各社の8月月次は好調である。

 

 TSMCは過去最高、鴻海は8月としては過去最高だという。

 

iPhone7のコスト推計

 

 今後のデバイス市況や、歩留まり、一部、報道があった鴻海などEMSの値上げ如何でもコストは変わってこよう。