AI・ビッグデータの可能性と、また、AIを通して人間や人間活動を考察するために、8月22日にアンケートをブログの読者にお願いした。1か月が経過したので報告する。残念ながら、質問が実は難問であり、質問内容が分かり難かったせいか、回答数が少なく、統計処理できるレベルではなかった。特に、質問2が曖昧であり、お詫びしたい。ただ、回答頂いた方は、詳細に理由やコメントを頂き、1万の無意味なアンケート調査より参考になった。心より、感謝したい。
質問1:同じアルゴリズムのAI同士が戦ったら、ゲームでどうか
将棋
A:先手か後手か 先手60%
B:ランダムに勝敗になるが、長い期間だと、先手も後手も同率50%に収束 30%
C:収束しない 10%
D:その他 0%
碁
A:先手か後手か 先手50%
B:ランダムに勝敗になるが、長い期間だと、先手も後手も同率50%に収束 40%
C:収束しない 10%
D:その他 0%
同じアルゴリズムと言っても、そのアルゴリズムによる、との意見があった。また、将棋、碁とも、Aでも、「先手必勝」で、後手という回答は無かった。碁の場合の方が、収束するという回答が多かったのが興味深い。
質問2:AIは麻雀の名人に勝てるか? 勝てる 40%
①AI1vs名人3の場合 30%
②AI2VS名人2の場合 20%
③AI3vs名人1の場合 30% 名人20%
ただし、現状では、名人の顔色や雰囲気は見ない。名人同士も別の部屋から打ちどれがAIかは分からない。
こちらは、「勝つ」という定義が曖昧であり、また、①~③の設問も不明であった。そもそも、徹マンの場合などは、人間は疲れてくるので、AIが有利かもしれないし、名人の組合せもいろいろだろう。これは、ほんの参考程度、むしろコメントが参考になる。分かり難いい質問を解釈して丁寧に答えて頂いたが、いつかは勝てる、が、棋譜のようなものも少なく、そもそも勝敗が偶然の要素が大きいので、AIが学習するのに時間がかかる。4人のうち、AIが1-3人、名人が3-1人、の場合分けでは、意見が分かれた。
なお、私の意見は、下記である。
将棋・囲碁は、B(同じアルゴリズムなので長時間では収束する)。
麻雀は、(将棋や囲碁のようには)勝てない(理由は、棋譜のようなデータが少なく、人口が少ない上、勝敗が運で決まるので、AIが学ぶのに、より長時間の大量の多様なデータがいるが、その必要なデータ量の閾値を超えない、なお、AIは、③>②>① で勝ちやすい、AIはいくつあっても似通ってしまう)。
以下、回答頂いた方のコメントである(略)
いずれにせよ、麻雀以上に運の要素や複雑な経営をAIがするのはだいぶ先の話だろう。