日経その他の各誌の報道によると、サムスンは、電池トラブル収束しないノート7の生産を中止するようだ。http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK10H1I_Q6A011C1000000/?dg=1&nf=1
サムスン側は、生産中止ではなく、「厳密な調査と品質管理強化のための生産調整であり、具体的な生産対応策を1か月以内に出す」としたようだ。SDI以外の電池メーカーも、原因が特定できないうちは、風評被害やPL法のリスクもあり、供給を渋るだろう。SDI以外では、村田(ソニーを買収)、TDK(ATL)、LGなどが大手でありシェア60%を占める。
原因として考えられるのは、①中国工場での電池製造での不純物混入など、②ドライバーの充電率、③セットにする場合での加工の問題、がある。当初は、①と考えられていたが、ら交換後またトラブルが起きており、違うだろう。②は、無線給電急速充電ゆえ可能性が高く、80%を60%に下げて対応している。ATLはHPで9月17日にテストの結果の声明を出しており、外部からの加熱などが無ければ問題がないと、したが、逆にいえば、電池に対して、セットの製造時や使用時に加熱(おそらく加圧も)があれば危険だということである。
今回、新な機能として付加した無線給電や急速充電とのバランスの問題で、それが、③に関連して、筐体を加工する際の圧力や熱などが、薄いが故に、電池にも影響する可能性があるかもしれず、その意味では、綜合的な設計思想が問題であろう。
iPhoneより先行して高スペックなものを出そうとしたのが、仇になった。また、既に発覚して1か月経つのに原因を特定できないのも問題である。それゆえに、根が深い。
サプライチェーンへ影響は11月から、むしろ来年が心配
LCD延命、日本には神風