2016年10月31日 村田製作所、あっさり下方修正

 

103115時半~16時半の説明会に参加、質問もした。円高、ノート7ショックもあり、アルプス電気やJAEなどデバイスメーカーの下方修正から想像はできたが、まさかと思った投資家アナリストも多かったようで、参加者多数、会場はざわついていた。プレゼンは竹村氏、質疑は藤田CFO、大西氏。

 

下方修正

 

 2016年度2Q業績は売上33603010億円、0P763487億円、NP377億円と大きく下ブレ。通期も売上1225011150億円、OP24002000億円、17801560億円計は、為替前提(110100/$)と修正。セグメントでは、コンデンサ+8%+10%と上ブレだが、圧電+23%+12%、その他コンポ+10%+4%、通信モジュール-2%-10%、電源モジュール+5%-1%と下方が多いが、圧電と通信モジュールが目立つ。

 

足元動向

 

受注は1Q24252Q3221億円と上昇、生産は1Q26302Q29303Q2940億円、売上1Q26092Q30103Q2940億円。円高に加え、中国スマホメーカーがNANDやパネル不足で生産できず、トップスマホメーカーのミックス悪化もあった。

 

電池をソニーから譲渡

 ソニー側で330億円減損、譲渡金額175億円。モバイル用もあるが、産業用や定置をより期待。中期では全固体電池に期待。クルマ用は社内で開発。すぐに黒字化は難しいが、大きな赤字はなく、2年後メドか。村田の販売力や生産管理ならかなり改善できそうであり、CFOが自信を持っていた。

 

来期の成長期待

 

 来期に向けては、MLCC続伸、通信モジュール回復、EMI、、カーエレ、IHP-SAWなどに期待がある。特にIHP-SAWSAW全体の10%程度のようだ。