10月31日12時半から雪谷本社での説明会に参加、質問もした。決算は10月28日に発表済。決算集中日で都心から離れており、参加者はそれ程多くない。プレゼンは梶原常務、その他、幹部が質疑対応。
梶原常務は6月から担当、それまでは技術や品質生産等。これまではアルプス電気のCFO等のキャリアも多かったが、変わってきた。プレゼン資料は、不変でP/LだけでなくB/Sの変化も詳細に解説、特に、今期見通しでB/Sの詳細があるのは、電機では日本電子くらいであり、素晴らしい。
業績は厳しい
業績は4月27日の本決算の発表後、1Q決算前の7月27日に上期、通期共に下方修正、そこからは上期OPは上方修正で期初通り、通期は更に下方修正となっている。
上期業績は売上1208億円、OP12億円、RP赤字1億円、NP赤字21億円、為替差損19億円、特損はないが税金22億円が重い。通期では、売上2556→2365億円、OP39→23億円、NP赤字9→赤字25億円。為替は110→100円/$、125→110円/€。
B/S計画は、総資産2029→1819億円、現預金472→431億円、売掛343→323億円、棚卸299→263億円、固定資産325→314億円、投資他447→389億円、買掛253→239億円、借入ゼロ、純資産1432→1264億円となっており、そのポイントも詳細に資料に説明(内容は前期比で計画比ではない)。まさに粉飾、誤魔化しようがない。中期はVISION2020のもと、2020年度に、売上3300億円、Opm5%を目指すとだけであり、B/Sはない。
R&Dの組込ソフト費用を資産計上
なお、1QよりR&Dの会計変更、組み込みソフトを無形固定資産に計上、3-4年で償却する。従来に比べ6億円程度減り、OPが改善。通期で10億円程度の影響。
ADAS対応とパネル等コスト低減
ADASや車内ネットワークの高速化、アンテナレス化、高周波化、あるいは車外・車内の規格の変化に対しては、対応できるとした。
これまで課題だったパネル調達の値下げは、サプライヤとのWIN-WIN契約、セル買いまでいかないが周辺のTPの内製などでコスト低減に努力するとした。上期の実績や通期で見ている原価低減がパネルか否かは不明。OLED採用は一部あっても2020年以降だとした。