2016年11月7日 日本写真印刷の2Q決算、大幅下方修正だが中期のポートフォリオ転換進める

 

11717時からの説明会に参加、鈴木社長によるプレゼン視聴の後、質疑で退席。決算集中日だが、参加者多数。

 

決算は芳しくないが

 

 20162Q決算は、売上272億円、OP赤字0.2億円、NP赤字5億円、上期は厳しいが2Qは改善するも、1Qの大きな赤字を埋められず。上期では、売上560516億円、OP5→赤字10億円。

 

 円高影響が9億円に加え需要減が大きいが産業資材が弱かったようだ。1Qから2Qのセグメント別OPは、産業資材が売上127億円→118億円と減収の中で4.5億円→1億円と減益、ディバイスは売上82億円→115億円と増収の中で、赤字5.7億円→黒字5.6億円と増益、タブレット向けも数量は上ブレ傾向。

 

 通期では、売上12901200億円、OP7020億円、NP0億円。OPでは上期15億円(円高9億円、需要減等6億円)の下方修正なので、下期35億円だが、内訳は為替前提変更110105/$の影響12億円、M&Aの一時費用7億円、ディバイス等の需要減等16億円だろう。

 

待ちに待ったiPhone向けに工場体制整う

 

来期に向けては、OLED向けタッチパネルの期待は大きい。会社側はこれまで、具体的なコメントを避けたが、今回、従来のタッチパネルに加え、スマホ向けと思われる新型タッチパネル、および、フォースタッチに向けて、やや踏み込んだコメントがあった。

 

ポートフォリオはライフを第4の柱、車、蒸着紙と併せバランス志向

 

 会社側は、ITへの依存度をおそれ、着々と、ポートフォリオ転換のため、M&Aを進めている。中計では3年間350億円のM&Aとしたが、既に260億円を完了。蒸着紙のARメタに加え、今回のグラフィックコントロール社、さらに、ドイツの自動車内装向け加飾・成型メーカー、Schuster社を買収した。IMDと補完するIMLをもつ、加えてドイツ車メーカーへの拡販、製造拠点も獲得した。