2017年1月24日 シャープ・鴻海の動向

 

年明けから、シャープ・鴻海について、多くの報道があるのでまとめておきたい。米中インドのパネル工場建設表明や、R&D重視である。

 

R&D強化や起業ファンド、現地フィットの開発センター

 

 特に注目したいのはR&Dである。鴻海はEMSだけに、自社製品のR&Dやマーケティング等は経験が少なく、戦略がクリアでなかった。

 

新地産地消時代に向け米中インドに工場建設表明

 

 年末から大きく報じられたが、パネルでは、SDP中心に、中国広州で地元政府と共同で約1兆円を投じて新工場を建設、2018年秋の生産開始を目指す他、インドでも新工場を建設表明で、実際、国内パネル製造装置メーカーにも通達したようだ。

 

グローバルに配慮

 

さらに、求心力への配慮やブランドのアッピールも怠りない。

 

当時の報道とは真逆、質実と誠意、グローバル性

 シャープのこうした動きは、1年前に破綻しかかった企業とは思えないが、このグローバルで迅速な動きこそ、カネでなく、鴻海傘下となった最大のメリットである。