3月1日 15時半~16時半過ぎ、会社主催のBIC(Business Innovation Center)に関する説明会に参加、質問もした。先日、中期事業戦略説明会が行われた際に、部門別の詳細な説明会をするとのことだったが、それに関連して、BICについて、2月8日に、マスコミ向けに説明会をしたところ、好評であり、IRでも実施することになった。こういう組織体制や戦略についても発信することは素晴らしい。最近のアナリストへの啓蒙にもなろう。このような説明会をすること、こういう組織を作ろうとすること、組織があることが、コニミノの最近の変化であり、納得がいき腑に落ちた。
http://www.circle-cross.com/2016/04/18/2016年4月17日-コニカミノルタの中計説明会に参加/
司会はIR白井氏、説明者は、BICトップで事業開発本部長執行役の市村氏、一部の説明は、日本でトップの波木井氏。
市村氏は、2012年の途中入社、このBICを2014年から担当、波木井氏は、コンサル会社を経て、90年代後半にネットベンチャーを起業しバイアウト後、アントレプレナーとして活躍、2年程前に入社した。
BICとは
BICは、従来のリニアモデル型イノベーションのプロダクト志向から脱却し、顧客ビジネスに入り込んで新たな価値を提供するソリューション型の事業へと転換せねばならない、という認識のもと、2014年度に新事業創出の専門組織として設立された。
リニアモデルの逆方向から攻める
製品やサービス開発では、実用化の流れの中で、基礎研究と製品研究の間にある「魔の川」を始め、「死の谷」(事業化の見極めが困難になり資金不足で研究が死に至る)、「ダーウィンの海」(開発後の既存商品や競合他社との競争)などの困難がある。BICは、顧客が求める製品サービスからスタート、ダーウィンの海の先から逆方向に事業開発を進め、オープンイノベーションで、大学など研究機関やベンチャー企業とも連携する。
規模とテーマ、ポートフォリオ
人員規模は、社内で70〜100人、オープンイノベーションで関係する人員を含めると、その4〜5倍のようだ。案件は100件であり、主なテーマは、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)など。体臭チェックデバイスであり、説明会でデモもあった。
新規事業開発は多様なモデルで多産多死
やや多いが多産多死モデルということなら正しいし、多様なビジネスモデルを試すべきだろう。
止める判断とイノベーションのISO化