沖電気EMS(本庄)見学

 

沖電気(以下、OKI)のEMS事業の本拠地である本庄工場を1年半ぶりに見学した。併せて、OKIエンジニアリング(OEG)も初めて見学した。それぞれの概況説明など含め3時間半程度と駆け足だったが、非常に有意義であり、得るものが多かった。OKIEMS創業者といえる清水氏亡き後3ヶ月だが、その志を受け継ぎ、航空宇宙など新分野への展開も含めEMSは一層成長していた。また、今回、初の機会だったOEGEMC試験サービスは、新しい事業の試みとして興味深い。そして、EMSも、OEGも、新規事業として成功しているが、これは日本の電機では珍しいケースとして注目したい。まず、ここでは、OKIEMSについて報告したい。

 

順調に業績拡大

 

OKIEMS事業は2002年度からスタート、わずか10年で売上は300億円を超え、M&Aもしながら、順調に拡大、OPM5%弱を維持、OKIの第四の柱となってきた。2016年度は、売上432億円、OP21億円。

 

OKIより

 

5月の中計説明会では、2019年度に売上600億円、OP35億円、202X年に売上1000億円を目指すことが明らかになった。成長の背景は、航空宇宙、電装、医療など新分野に加え、M&Aも活用、国内製造が減少、EMS化が進むことも大きい。特に今回は航空宇宙、ハイエンドPCBシフトを感じた。

 

変種変量ハイエンド

 

EMS最大手の鴻海と比べ、売上で100分の1程度だが、収益性は上だ。これは、変種変量ハイスペックに絞っており、それが可能なだけの技術力があるためだ。

本庄EMS工場見学

 今回の工場見学コースは、本庄工場だが、1期工場と言われる4ブロックに分けられたメインの工場、クリーンルームの医療および、通信インフラ機器向けのラインだ。

 

 

 

https://www.oki.com/jp/Advanced-ems/center/img/idx_photo_honjo.jpg本庄外観 HPより

 

生産分布とLT分布

 

調達力

 

高度医療 

 

部品在庫管理

 

 

 

品質管理ダービー