心臓血管カテーテル手術体験記その2(12月28日)

 

1228日に、「かわぐち心臓呼吸器病院」(http://www.kheartlung.jp/)にて、前回1120日の続きの血管のカテーテル手術を受けた。無事成功し退院して、今、体験談ブログを書いている。前回、「血管の狭窄は3か所」と記したが、小生の勘違いで、前回は狭窄、今回は閉塞だった。狭窄は、血管が詰まり気味だが、開通はしている。しかし、閉塞は完全に塞がっている。その分、難易度が高くなるらしい。

 

 前回は、狭窄なので、針金は通し易く、バルーンを膨らまし、ステントを入れるため、正味30分程度、カテーテル挿入も手首で済み、手術後すぐ歩いて病室に戻った。しかし、今回は、針金が通るわけではなく、血管の中の脂肪の塊に針を刺すなどして、カテーテルが挿入できるように、穴を明ける必要がある。手術に要する時間の大半は、この開通作業であり、3D画面で血管の枝葉の様子を見ながら、針金をあっちやこっちに向けて探り試行錯誤するわけだ。まさに神業だ。

 

それゆえ、より安全を確保するため、鼠蹊部からの挿入となる。前回は、尿瓶を当てるだけだったが、今回は尿道にチューブを挿入する。経験者は御存知だと思うが、これが、入れる時も抜くときも激痛で、抜いた後も暫くは痛い。止血対策も大変で、下半身がテーピングで固定される。陰部も、剃毛され、消毒される。手術後も、6時間は安静で動けない。医師や病院には絶対の信頼を置いているため、不安はないが、気持ちはやや暗くなる。 結果的には、パーフェクトであったが、2時間弱かかった。

手術台は固定されているが、フラットパネルのディテクタが3台、3Dで動いている。造影剤で、血流を診て確認しているのだろう。止血処理が終わったが、今回はベッドのまま、部屋に戻った。下半身はテープで固定され、左足は動かせるが、カテーテルを挿入した右足は出血の可能性があるため、動かせない。チューブが入っている尿道に痛みは多少残る。その後、院長も執刀医師も見に来てくれ、有り難かった。看護師が1時間毎に様子をチェック、血圧と止血状態を見に来てくれる。そして、術後5時間経ったのでテープを剥がしてもらい、その1時間後にチューブも抜いてもらったが、ナースが親切な上に丁寧であり、苦痛は少なかった。他の病院では、注射、血管挿入し、チューブ抜きも、痛い場合が多いが、この病院はレベルが高い。