経営戦略「学」の変遷を考える〜戦略サファリ(ミンツバ―グ)と経営戦略概論(波頭亮)

 

MOTで多少、経営戦略も教えていく中で、あらためて理工学との根本的な差異に加え、いろいろな、経営戦略理論の位置づけ、鳥瞰図も考えないといけない。 

 そういう中で、全体を俯瞰し、歴史的な変遷を示したのが、ミンツバ―グの戦略サファリと、波頭亮の経営戦略概論である。前者は、アンチ・ポーターであるが、それぞれの特質、前提を明らかにしながら、全体を統合しようと試みている。後者は、やはり、歴史的背景と、長短を示しながら、かつコンサルタントの立場から、それぞれの理論の実用性を論じている。

  戦略サファリでは、各派閥での流行を図示している。自身がNRIに入った頃は、ポーター全盛であり、その後から、日本企業の成功ケースから、野中郁次郎等のラーニングスクールが流行したのを実感できる。