日本電産の決算説明会(1月23日)参加

 

12317時から決算説明会に参加、既に下方修正説明会はあったが、超満員。檀上で、永守会長がプレゼンするという、これまでのやり方が代わり、フラットな席上に、永守会長、吉本社長、佐藤CFOIRの永安氏が並んで座り、最初に、永安氏から簡単なプレゼンの後、質疑中心というスタイルであった。質疑では、相変わらずの永守節だったが、吉本氏も、担当の部分を中心に回答された。

 

 IRの永安氏からは、スマホ用「飛び出すカメラ」向け動力機構の量産開始が紹介された。ポップアップ方式とスライドアップ方式があり、いずれも、ステップモータを使い、市場も2019年に400億円、2020年に1000億円近くなるようだ。OPPOVIVOなど中国メーカー向けに成約済みだが、今後、他社へも広がるようだ。

 

 また、台湾CCI社のTOB終了(48%取得)の件も紹介され、モータ発熱の問題から、ファンとヒートシンク、ヒートパイプ、ベーパーチャンバーなどのサーマルソリューション需要が、スマホやITだけでなく、車載家電やドローン、ロボットにも広がる。

 

 質疑では、足元の景況感と、WPRも含め過去の局面との比較、その後の回復局面のあり様についてが多かった。

 

 ユーザー在庫については、3Q決算でも在庫が多い中、既に、1年以上の在庫となる可能性があるものについては、なお多い。12月は売上半減となった。エアコンは、中国中心に業界で在庫4000万台あり1000万が過剰在庫だろう。NIDECは販売代理店を使わず、直が多いが、それでも、業界やユーザーが過剰のようだ。中国のクルマは、TIER1に在庫が多いらしい。

 

 中国以外では、クルマも産機も、欧州悪い。米はそこそこ。東南アジアは中国と同様悪い。NIDECでは中国向け直は25%だが、間接も含めると40%ある。そもそも、短期的にはいいところはない。

 先週の下方修正時点よりは、少し注文があったりして、m/mでは10%増の模様。中国当局の政策もあろうが、2Qまでは厳しそう。エレベーターメーカーから、10年で1300億円の受注などがあった。