パナソニックの3Q決算説明会参加〜平成時代には最高益更新できず

 

2418時過ぎからパナソニック3Q説明会参加、プレゼンは、梅田CFO。今回、期初から2度目の業績下方修正もあるが、それ以前の問題として、厳しい意見が多かった。

 

業績下方修正は実態850億円、期初からは1350億円の修正

 

 2018年度通期は、売上8.38.1兆円、OP42503850億円、と下方修正、税負担減少で、NP2500億円のまま不変。セグメント別では、AISが、欧州インフォテインメント開発減損、北米車載電池生産ロス改善遅れ、中国クルマ悪化など490億円の下ブレ、APがエアコン中国など苦戦で200億円弱悪化。

 

OPでは400億円の下方修正に見えるが、実態は、OP内のその他損益で、年金制度改定影響額400億円が含まれるため、この一時的なプラスを除くと実態は、850億円の下方修正だ。IFRS会計導入直後は、調整後OPも開示、最近はOPだけの表示となったが、分かりにくい。2Q決算でも、土地売却や知財収入、年金関係等で、500億円の一時的なOPでのプラス額があり、実態は500億円の下方修正だった。故に、期初からは、1350億円の下方修正となっている。

 

最高益は1984年度、昭和の昔

2018年度は、創業100周年、ライバルのソニーが最高益更新の中で、同社の最高益が、昭和である1984年度の5757億円であり、平成時代についぞ、最高益を更新できないという焦りもあっただろうが、説明会で指摘があったように、同社にしては、あまりに甘い見通しだ。