人生の時間価値

 

齢を取ると、一日が早いというのは、通説に実感する。先輩諸氏と会話していて、理科大の定年が65歳で、あと6年だというと、あっという間だと言われる。少年の頃は、あれほど、1日が長かったのにと思うが、一日どころが、あっという間に1週間が終わる。それだけに、残る人生、余りにやりたいことも多く、また、締め切りも多く時間がないことを焦る。睡眠4時間、食事や風呂等を切り詰め、一日18時間でも不足するので、TVニュース等も倍速モードで見ている。大学は時間コストに無頓着なので余計だ。

 

 金なども含め、多くのリソースは、成長率や割引率で増やし、売買も可能だが、時間だけは、売買も増やすこともできない。お金に余裕があれば、人生後半には、自分の時給の数倍、10倍を出しても、暇な若者の時間を買いたいだろう。

 この感覚は、時間の価値が、自分の余命に反比例するからだろうが、そういうシンプルな仮説にたって、かつての人生60年と今の人生100年で計算し、比較してみた。