メモリ市況は、NANDはタイト化、DRAMは微妙だが底打ち

 

メモリ市況の改善が続いている。NANDは、回復からタイト化、DRAMはスポット強いが大口は横ばいであり、まだ在庫もあるとの指摘もある。

 

NANDは、データセンタが、インテルのサーバーが20%増など、GAFA中心に回復、ニアライン等HDDも堅調。更に、5G向けエッジサーバーも離陸。データセンタ向け需要は50%に迫る。スマホ市場も2019年がマイナス成長(-2%)ながら、当初の-5~-10%に対し、健闘したことが大きい。2018年の、-4%からはマイナス幅が縮小した。

 

DRAMは、スポットがビットコイン価格に連動しており、在庫や投機筋が、微妙であり、旧正月明けを注視すべきだろう。

 

これを裏付けるように、WSTS12月単月統計では13か月ぶりに、y/yでプラスの、+1.8%となった。メモリは、y/yでマイナスだが、NANDは、15か月ぶりにプラスとなり、+12%、他方、DRAMは、-18%であり、13か月マイナスが続いている。

 

 

 

装置メーカーは強気

 

装置メーカーの決算発表では、概ね強気の声が多く、2020年のSPE市場は業界コンセンサスの5%増でなく、10%増以上の模様。メモリはもちろん、CMOSセンサ、MPUなども含め、一部、先行手配が活況のようだ。

 

市況タイト化の中で、体制強化のキオクシア