二つのウイルス対応とイノベーションとウイルス戦略

 

今回のコロナウイルス対応で、テレワークや、講義やスポーツや音楽などのイベントのXR活用などは一層進むであろう。オリパラも、5Gも離陸する中で、いっそ、eスポーツを取り入る契機にし、マラソン大会その他、任天堂のWiiが使えそうなものは、活用し、各国、自宅などで、各自、走って、それをネットで合成し、放送すればいい。また、こうすれば、そうしたスポーツのデータを、3Dで取り込んでおけば、科学的に、アスリートの体の微妙な動きが分析できるだろう。将来は、過去のオリパラ大会での、任意のアスリートを合成し、競わせることもできるし、そういうデータがゲームにも活用できる。そうすれば、一層、データは増え、5Gの利活用モデルにもなり、データセンターも増え、景気刺激策にもなる。

 

 NRI未来年表2020によると、「2040年には日本企業の60%以上がテレワーク採用へ」、「2030年には副業・マルチジョブの導入が20代の80%近くまで上昇か」とあるが、今回のコロナウイルス危機で、一層、促進するかもしれない。https://www.nri.com/jp/knowledge/publication/cc/nenpyo/lst/2020/2020/2020

 

 これは、働き方改革を進めるチャンスだろう。危機を機会と捉え、規制緩和、遠隔診断や治療なども進め、キャッシュレス化も進めるべきだろう。中国もSARSで、キャッシュレス化やデジタル化を進めた。

 

ウイルスの戦略

 

 さて、そうした、IT活用、DXが進むと、怖いのは、もう一つのウイルス、コンピュータのウイルスだ。今回の新型コロナウイルスの戦略は、これまでにないもので、あり、それほど重篤にはならず、症状が軽いうちに、どんどん広がるというのは、敵ながら、よく「考えた」ものだ。これまでは、感染症というと、いわば、「影響大型」で、感染力が強い上、一気に死に至るというパターンが多かったが、これは、感染する宿主も死んでしまい、共倒れとなる。ウイルスの「目的」が、もし、多く長い期間「生きる」のなら、症状が軽く広く感染させる「共存型」が良くなる。