ウイルスと放射能そしてブラックマンデーの回顧

 

新型コロナウイルスに関して、19日、専門家会議の報告を受け、政府の対応が発表された。欧米は死者数などでは、大戦並みであり、危機は増加しており、国内も、オーバーシュートのリスクがあるという。海外の映像を見れば、街を歩いていても、日本人の危機意識の薄さは驚く。

 

ロジスティク曲線

 

このグラフは、過去の感染者数を、ロジスティク曲線にあてはめ、エクセルのソルバー計算(最小二乗法)で計算、y=1737/(1556*exp(-0.115t))から描いている。そこには、夏には収束するとか、感染者数データが少なすぎる等は、考慮していない。

 

専門外ではあるが、素人考えでは、紫外線や温度湿度との関係からは、夏には少し収まるとは考えているが、感染者数は、2%という死亡率が高いことから、実際には、現状の2-3倍はいるのではないかとは考えている。

 

 ロジスティク曲線は、「生物(ウイルスは生物か否か微妙だが)は親から生まれるので、生物の個体数の増加率 dy/dt は直前の個体数yに比例する(この比例係数rが、19日の専門家会議でも話題になった「実効再生産数」に相当しよう)と仮定できるから、微分方程式

 

 dy/dt ry 

 

で表される。しかし、現実には無限に増大することはなく、限界値Kに近づくと増加率は低下し、これから、微分方程式は、

 

 dy/dtry(Ky)

 

となり、これを解くことから、曲線が導出される。

 

見えない恐怖と楽観~クルーズ船と3.11におけるフクシマ第一(F1)

 

 見えないが危険という意味では、ウイルスと似ているのが、放射能であり、3.11後のフクシマ第一(F1)の危機を思い出す。TV映像でのクルーズ船は、白く横長の姿形や、危機対応も含め、フクシマ第一のデジャヴだ。国家などの対応の問題はあまり改善していないが、今回は、一般国道や現場のレベルが落ちているように思う。

 

ブラックマンデー暴落はIT時代を予見、コロナショックはバイオ時代を予見かも