テレ授業の可能性と課題

 

 わがMOTの授業の特徴は、ライブハウスのような、対面・双方向の熱い討論やグループワークだが、コロナウイルス対応で都市封鎖も懸念される中で、テレ授業、リモート授業の検討を始めた。

 

 今回、ZOOMを使ったが、社会人学生が所属する企業では、スカイプやマイクロソフトチームズ等、テレワーク導入、テレ会議に利用しており、ZOOMは、それほど多くはなかったが、感想は概ね公表で使いやすいという声が圧倒的だった。

 

 まず、教員5人で共有し30分程度、学生と1:11時間、事務とも2時間程度、会議を行った。その上で、ゼミで、OBなども含め33人で2時間位の面談を32815-17時に行った。内容は、教員からの挨拶、共用画像(画面にあるものは、ワード、エクセル、メール、パワポ、ネットのニュース画面、プログラム画面など何でも資料を参加者が共有できる)を使っての、MOT紹介や今後の日程等についてのプレゼン、その後、各自の自己紹介である。

 

 ZOOMは非常に簡単で申し込めば、12万円程度で、すぐダウンロードし、立ち上げ、会議を設定して、参加してほしい方をメールで招待すればよい。カメラが内蔵されているノートPCですぐできる。相手は、送られてきたURLにクリックするだけで、PWなども不要。するとPC画面に自分の顔と相手の顔が映り、会話開始である。背景が自宅で見せたくない場合は、用意されている壁紙(左図の宇宙)、や自分の写真でも可能である。また、自身のPCで見ている画面を共有できる(右図)

 

 相手側のPCが、カメラがない場合は、顔は映らない、iPadでは、指が大きく映り、やや見えずらい。また、参加人数が増え、25人位になると、画面が5×5になり、ほぼ一杯となり、それ以上は二画面となり、やや使い辛い。ホスト側は全員の顔を見て進行するが、顔の表情が見えにくくなる。また、若干、音声や反応も悪くなる。

 

下記は、その画面である(個人情報保護のため、ぼかし、モザイクをかけてあるが、実際には明瞭である)5×5で顔が映り、右側にホスト側の管理情報があり、参加者の様子や、チャット、手を挙げたり、反応もわかる。

 

 

 教室の講義も180分はかなり疲れるが、それでも、動きながら、雰囲気も五感で分かり、参加者も雰囲気を感じながら進行するが、こちらは、目と耳に集中し、基本は、1:nになるので、ホスト側はかなり疲れる。いわば、マンツーマン指導を同時にやっている印象だ。

 

 既に、信頼関係があり、面談を何度も行っている場合には、1:1の会議には、ZOOMは、かなり有効であり、画面共有によって、実際に、自分でエクセルを動かしてみせ、pythonなどのプログラムを教えるのも、理解が深まるだろう。ネットに接続してダウンロードの仕方や、MOTなどでアクセスの仕方を教え、履修登録を行うなどには、相当、役立つだろう。ゲストからも画面共有でき、ホストがエクセルの計算式ミスなどを指摘もできる。画面共有には、ホワイトボードもある。さらに、録音録画機能もあるので、議事録も不要であり、授業では復習になる。