テレワーク、テレ授業時代の課題は回線、データセンターと手元もメモリ

 

コロナ危機対応で、ZOOMによるテレ会議を何度か試行、テレ授業も試行しつつ準備をしているところだ。過去、使用したスカイプに比べ、重くなく、動画の動きや音もスムースで違和感が少ない。ただ、1時間以上は疲れるし、講義コンテンツは総入れ替えとなり、それなりの講義運営ノウハウがいる。

 

 大きな問題は、回線容量やデータセンター容量も課題となるだろう。これは、日経報道でも、データ量は急増、NTTコミュニケーションズによると、323日の週の平日日中のネット通信量は2月上旬と比べて最大4割増え、米アカマイ・テクノロジーズによると、世界のデータ通信量は13月にy./y2倍以上となる160Tb/秒を記録したという。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57673980U0A400C2MM8000/

 

JPIXによると、IX Backplane Maximum/Average/Minimum Traffic Volume は東京も大阪も伸びている。

 

 

 Cisco2019年予想によると、IPトラフィックは、2017年予測の2021278EBペースを上回り、2022年には400EBに近づく。このうち、モバイルトラフィックは、77EBであり、動画系の伸びが大きく、中でも、ARVRのモバイルトラフィックは、2022年に250PBを超える。この予想には、ウイルス感染爆発によるテレワーク、テレ授業の効果は、十分に織り込んでおらず、国内でも海外でも回線不足等が大きな問題となろう。

 

 意外と、認識されていないのが、PCならでは、メインメモリ容量、すなわちDRAMである。今回のテレ授業でも。私のPCは、16GBだが、3年前購入の新しいPCでも4GBでは複数の画面を立ち上げていると、頻繁に落ちるようだ。回線不足も大きいがPCの場合にはメモリ不足が、大きい場合が多い。これは、2000年頃、インターネット本格化当時でもよく起こった問題であり、メモリ需要を促進した。

 

 ウイルス感染リスクで、2020年のスマホは20%減リスク、クルマも10%以上マイナスであり、セット全需要減で半導体はマイナス成長だが、こうした需要があれば、メモリは別かもしれない。DRAM市況は昨年秋に底打ち、サプライチェーン混乱でタイト化、スポットは落ち着きだが、最近は大口も上昇貴重である。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57451410R30C20A3QM8000/

 

 ウイルス感染収束のメドがつけば、メモリ市況は一気にタイト化、設備投資も活況化する可能性すらあるかもしれない。マスク、トイレットペーパー、等の次は、メモリかも知れない。